食事療法で認知症に挑む / 脳は身体の一部


こんにちは&はじめましてMUSICA YOROZUです

若年性アルツハイマー病 中期にさしかかり
生きがいだったオーボエの演奏を奪われていく音楽教師
ゆるやかに変化していく日常は見知らぬ世界へ
同行二人旅の記録となります

様々なタイプがあり それぞれの症状がある若年性アルツハイマー病において
私たちが体験する実例その9




渡れない川をはさんで

私には主人から見えている世界を正確に知ることができず また 主人の方からも私のいる世界を把握することがむずかしくなる そして 二つの世界をへだてている川は時とともに幅を増していくのはさけられない

毎日欠かさないオーボエの練習

川の向こうから届く音が たくさんの情報を伝えてくれています
音楽が伝えてくれる変化を言葉に置き換え 行くことのできない世界を想像して

汝の身体は汝の食べたもの

現在 アルツハイマー病は根本治療が不可能な不治の病とされている

進行抑制の薬の投与 それ以外にすることがないのか

症状によって不便になりがちな生活も 主体的に行動を続けることによって「工夫」や「慣れ」で いくらかとりもどすことができるとは オーボエの練習を見ていての実感である

効果があるかないかはさておき 毎日当たり前にできて 毎日の楽しみならば 良い人生だといえるではないか

脳は身体の一部

運動や趣味の活動などで活性化することは 脳の血流をよくしていることだろう

血流は 脳に酸素を届け 脳の活動に必要なエネルギーを届け・・・

身体の細胞は365日 食べたものを材料にして入れ替わっているのだから 食べたものを材料として脳の細胞だって新しくピチピチの細胞に入れ替わってはくれないものだろうか

実は・・・新しい細胞 生まれているらしい

ではきっと擦り傷が治るように ダメージを受けた脳も???

そこは 今研究が進んでいるところらしいけれど

主婦レベルのアタマで思いつくこと

子どもたちが幼稚園に上がるときに 家庭の教育方針についての記入欄があった

そこに 「しっかりと寝て しっかりと食べて しっかりとウンチをすること」 と 書き込んだ

それは子どもたちの身体を守り育てるために大切なこと
アルツハイマー病によってダメージを受けた主人に当てはまらないはずがなかろう!?

一主婦 一母親にとってはそれがすべて

さて 食事療法はアルツハイマー病にどのくらいの効果があるだろうか

よろず流食事管理の成果は?

実は私が主宰する音楽塾でのレッスンの最適化には 姿勢や歩き方 呼吸法などの生活全般 24時間 わが身の最適化を目指すことが含まれている(怪しい宗教ではありません)
食事管理はいわないけれど 音楽の内容が豊かになるにつれて 食生活が丁寧になるようだから不思議なものだ

さて主人の場合、ストレスの多い教師生活をしながら なかなか難しかった生活の最適化だった

昨年3月の退職を待ち構えて 食事療法をスタートしたのだ

そして1年の間に起こったことである

皮膚の炎症

もともと季節ごとにアレルギーで炎症をおこしていた目のまわりと耳の後ろが無残なほどにただれた

あまりのときにはステロイドで一時的に抑えたりもしたけれど 可能なかぎり水で洗うだけ

約10か月後の1~2月をピークに自然におさまり 例年一番ひどくなっていた3~5月に症状が出ないですぎた

鼻炎

同じく花粉の季節には鼻炎の症状があったのだが 食事療法開始から 鼻炎というより 鼻から滝のようにさらさらの液体が流れ始めた

さすがに 生活に不自由するので 鼻炎薬を使った

同じく 1~2月ごろをピークに自然に鎮静化、今年は花粉の季節にも反応なくすぎた

排便

便秘 軟便を交互に繰り返していたのが 規則正しく排泄できるようになる

当初 大量便 、8~12月にかけて白っぽい便を経て 現在安定した普通便である

総合的に

肌がきれいになった ダイエットでしぼんだようだった身体が軽やかになった などなど

単純に食事の効果だけではないだろうが 少なからず身体の細胞は活性化しているようである

脳に直接栄養は可能?

身体の細胞が生き生きしてきたとして さて脳の細胞はどうなのでしょう?

脳に栄養を届ける・・・脳には血液脳関門というものがあって 栄養も薬もそうやすやすとは届かないということですが、最強の武器「ごはん」を握る主婦にとっては そんなこと知ったこっちゃありません

諺に「夫の心には胃袋から入れ」というのがありますが 「夫の脳にも胃袋から届け!」と思っています

最近知ったMENDプログラムを紹介するブログにある食事療法の考え方がとっても近くて 主婦レベルのアタマ まんざらでもなかったかな?なんて思ってみたり

そこで知った 糖質カットとココナツオイルの組み合わせを実行中ですが 脳内でイメージの操作をするのによい影響があるような気がしています
長らく読まなかった 難しい音楽の論文を読んだりしています

気がする

実はそれだけでもいいのです

主人が生き生きと規則正しい毎日を送ることができる その助けになり かつ 「美味しい」といってもらえる

それだけで 私にとっても毎日のメニューを工夫するのは楽しいことになります

毎日普通に続けられて 毎日が楽しい

それが今の私たちにとって一番うれしいことです

尻尾をかんだ蛇

脳機能の低下によって引き起こされる症状を自覚するのも脳機能である 

アルツハイマー病にかかった脳は自らが破壊されていく危機感を感じ続けることができない
ダメージがダメージの存在を意識の中から消していく

へびが自らの尻尾をくわえ 自らをのみこんでいくように

認知機能がさほど衰えないままに 失行が進んでいく少数例のアルツハイマー病、本人にとって精神的に酷いものかもしれませんが 「自分らしく」生きようとするエネルギーを追っていきます

みんなで若年性アルツハイマーな生活を理解しようの会

下記リンク 興味をもっていただけましたら ぜひともご参加ください

みんなで若年性アルツハイマーな生活を理解しようの会

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