メチレーションで終末期からの逆転を狙う(その1)

前回の記事から1年と10カ月。長らくご無沙汰いたしました。

アルツハイマー病と診断されてから10年が経過しました。
リコード法をスタートして7年、メチレーションによる解毒にシフトしてからも5年が経過して間もなく6年目に突入となります。
診断後平均余命が8年と言われるアルツハイマー病。
中でも進行が3倍速く悪性度が高いといわれる3型アルツハイマー病と力の限り闘ってきました。
常識に抗い道なき道を進みながら目した光景です。まだまだ闘いは続きます。


 シリーズ記事

メチレーションによる毒性物質の噴出

2022年1月に毒性物質の噴出が訪れ大きなダメージをうけました。


回復を狙う治療プロトコルでなぜダメージを被るのか。
以下の記事をご参照ください。


診断名はアルツハイマー病ですが3型の場合はアルツハイマー病特有の物忘れなどがなく運動機能や言語能力が急激に失われていきます。ほかに当てはまる病名がないため現在の医学ではアルツハイマー病と診断するしかないものをリコード法では3型と呼んでいます。この3型の正体は?私たちのこれまでの取り組みと成果から見る限りでは「多重毒素曝露症」であり蓄積した毒素の直接的な影響によって脳神経が破壊されることによってさまざまな症状がおこっていると言えるように思います。それゆえ、本来穏やかにゆっくりと変化していくはずのアルツハイマー病らしからぬ破壊的な爆弾進行となると。理屈としてはあっていますね。

さて、毒素の問題です。蓄積してしまった毒素は通常の検査では検出すら不可能です。

医療で行われる毛髪や常時尿の検査では体内を循環している遊離毒素しか検出されません。代替え療法界ではよくキレート剤を使うチャレンジテストを行い、それによって通常では検出できないレベルのものを確認してデトックスするといいます。メチレーションに取り組み始める直前に私たちも実施しました。結論を言うとキレート剤と分子栄養的なデトックスでは後にメチレーションで排泄されてくる毒性物質をまったくと言っていいほど検出できず、排出もできていませんでした。

ではメチレーションを使えばすぐに蓄積と蓄積度合いが確認できるのでしょうか。

それはNO です。

すべてはやって見なければわかりません。完全にかくれてしまっている毒素を真のターゲットとして、あぶりだし、発掘するようにプロトコルは進んでいきます。メチレーションへの取り組みのなかで、分子栄養のデトックス法でゼロに落としたものが何度も高レベルで噴出してきて驚くことになりました。ふわっとイメージする「曝露」と「デトックス」とは完全に違っています。

主人のケースではメチレーションによって排毒亢進が始まって3年以上になります。
急性中毒レベルの噴出と少しおさまる間歇を繰り返しながら排泄が続いていて、いままさに過去最高レベルの排出まつりの最中です。しかしまだ今後さらに高レベルの大排泄が到来するかもしれません。

想像すらできなかったレベルで3年以上も排泄され続ける毒性物質。
蓄積量はいかほどなのか。
これこそが発症から数年で死に至る神経破壊を起こす曝露量なのでしょう。

コロナ そして ICU

2022に一気崩壊を起こして大幅なADL低下となった主人ですが、その後確実に回復へと向かっていました。視線のコントロールや歩行を取り戻し、階段の上り下りもできるようになろうかというところでコロナに罹患しました。2023の1月のことです。言葉によるコミュニケーションが難しい状態での高熱は管理が難しく、家族そろって発熱で朦朧としながら栄養と水分の摂取に苦戦していましたが発熱三日目に呼吸状態が急激に悪化して救急搬送、ICUに入院となりました。
ICUで生死の境をさまようこと1週間からコロナ陰性になるまでさらに1週間そして回復のためにと入院がのびて自宅に帰れるまでに搬送からかぞえて2か月かかりました。その間、面会も付き添うこともできず、意思疎通ができないという理由でリハビリ不可能とされて放置されていたために完全に寝たきり、24時間の酸素投与、自力で痰も出せず頻回の吸引が必要で自宅での介護は不可能と言われる状態に陥ってしまっていました。

回復は難しいと言われながらDr.の予想を覆し生きてICUを出られたまでは良しとするも、嚥下の反射を失い経鼻経管栄養から胃瘻になり、皮膚は白癬菌に侵されて真っ白、四肢は萎縮と拘縮で固まってしまい筋肉が削げ落ちた身体はちょっとした圧迫で剥離や褥瘡を造る。アルツハイマー病として終末期の様相です。

メチレーションと超回復

上記のような状態でとても自宅で見ることはできないので療養型病院へ転院して様子をみてと病院側からの説明ではあったのですが、入院中の栄養管理にも刺激の与え方にも突っ込む要素が満載だったため、管理が甘いことによる一時的な低下の可能性が高いと思われました。ヌートリジェノミクス的なヨロズ視点でケアに欠落があることを知りながら医療に預けたまま流されてしまうのは後々諦めがつかないとの思いから一日も早く自宅に戻してメチレーションを軸に立て直さなければと奔走したのです。必ず立て直せるという保証はどこにもありません。コロナ禍下で面会すらできていない中で何よりも大規模な神経破壊が起きていないことをいのりながら。

結果

退院から1か月で座位がとれるようになり2か月で補助つきで立位、3か月目には手引きでどうにか歩けるようになりました。二度と食事を口にすることはないと言われていたところ、5カ月目には完全に経口での普通食に復帰しました。ミキサーやトロミや刻み、ソフト食ではなく普通食です。何より顔色、肌つやがよくなり髪の毛が増えてくるなどの生命力UPの様子にはメチレーションの力を改めて見た思いでいます。

1年たっていまだ失われたまま戻らないものもありますが、今後プロトコルそのものの進捗も合わせてまだまだ回復していく可能性があると思っています。

終末期症状の理由を考える

アルツハイマー病であれば神経破壊が止められない限り終末期は必ずやってきます。
しかし、もし今回の終末期症状がアルツハイマー病による神経破壊によってもたらされたのであれば栄養の補正やリハビリで戻ることはなかったはずなので、脳神経的には終末期ではなかったということがわかります。

なぜこうなったのか

「反応が乏しく意思疎通が不可能なアルツハイマー病であり寝たきりである」と判定され、それに対応するケアを受けていたこと。特に栄養が「寝たきり」を「維持」するものであったことで身体が寝たきりへと変化していきました。ケアする側がイメージを作りイメージに沿うように症状が変化するのですね。

栄養、そしてメチレーションの威力

ケアする側のイメージで症状が変化するのなら「動ける人」とイメージして生活を回していけばよいわけです。

栄養、メチレーション、医療的ケア、リハビリ、排毒プロトコル等テーマにフォーカスしてこの1年間をレポートしていきます。

ストレッチャーに乗って寝台車で退院してきた主人は1か月後には車いすでタクシーに乗って通院して関係者を驚かせました。現在では復活したメチレーションの力による排毒まつりに耐えうる体力があり、この排泄を終えることができたならその先の回復は未知数と言えますが、当面は命への脅威が取り除かれる可能性を目指します。











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