メチレーションによる解毒:動かないものを動かす(その2)
動かそうにもがっちりとスクラム組んだように止まってしまっているメチレーション。
メチレーションによる解毒シリーズ2本目は、動かなかったメチオニン回路が動き始めたその時何が起こったかをレポートします。
シリーズ一覧
今回シリーズ第2回です
動いてなかったメチレーションサイクル
うまくやってるつもりだったリコードの2年間。「ごはん・すいみん・うんどう・おふろ」をとことん頑張って、大量のサプリメントをとり、グルタチオンの点滴にかよって解毒もやってるつもり。振り返りレポートシリーズ の記事たちで過去の検査結果を読み解きながらじっくりと考察しましたので興味のある方はご覧ください。
えらそうにレポートしていますが、ヌートリジェノミクスでいくぞと思った当時は全く分かっていませんでした。当時のMUSICAは、ここまで2年間頑張ってきたんだし、結構いい線いってるはず。だだだあーっと回復する決め手のヌートリジェノミクスだ!と思っていました。それほど調子が良かったのです。
え?メチレーションが止まっているのに?
止まっているから調子がいいのです。メチレーションが動いたら、もれなく「自然な解毒」がついてくるのです。素晴らしいことです。だけど、自然な解毒は「炎症」を引き起こします。さらに、不用意に動かしたバランスの取れていないメチレーションは毒性のある代謝産物を生産するけれど処理機能が追い付かない状態になってしまい、大きく調子が崩れるはずなのです!!
これが、リコードサプリで症状が進行してしまう人が出てしまう理由の一つです。
予備知識なく活性型ビタミンB12(メチルコバラミン)と活性型葉酸(5MTHF)を摂取してしまうのは本当はとても危険なのです。
さいわい(?)主人の場合は動かなかった。動いていないから代謝の根本的変化は起こらない。調子を崩すことなく「ごはん・すいみん・うんどう・おふろ」の健康効果をこれでもかと注ぎ込んでいましたから、このままアルツハイマー病が治っていくのだろうと思うほどの上げ調子でした。
恐らく、それほど毒素が関係してない場合、そして初期の場合はそのまま治癒していくのでしょう。「ごはん・すいみん・うんどう・おふろ」の力は偉大です。
動かしていくための下準備期間
わかってないとはオソロシイ。
「リコードでこのまま治ってしまう、きっと」
そう思い込みたかったためになかなかスタートできず、
「こんな面倒なこと必要ないんじゃないの?今までの実績があるから」
と、のらくらとサプリをそろえ、それでもまじめに手順通りにケアをはじめ、
「あとは回復するだけ、アルツハイマー病克服宣言しちゃおうかな?」
あまりの調子のよさにヌートリジェノミクス万歳!と有頂天でした。
動いた!その時に
これからは、どんどん良くなるばかり。そんな期待をもって活性型葉酸(5MTHF)へとステップを進めたところ、どうも様子がおかしい。
落ち着いて余裕で読めていたはずの楽譜にじっくりと取り組めなくなり、イライラ、屁理屈、小爆発の毎日になってしまいました。不安と恐怖でオロオロ。そして、不愉快なことを何日間も反芻しては、突然の手の付けられないような大爆発。とうとうお巡りさんの出動。子供達にはもしもメールに返信がなかったら様子を見に来て、私が動けなくなってるかもしれない、と頼むほどの大荒れでした。
ゆっくりと始まってきたはずの解毒でこんな反応が起こるとは!
60年分の毒素の蓄積は恐るべしです。
メカニズムを知っていてもこれは怯みます。メチレーションの威力恐るべしです。
だんだんとメチレーションが活性していくと
それでも始めたからには結果を見るまであとには引けない。何であれ「変化は良いこと」としてプロトコルは続きましたが、そこからの進捗はとてもゆっくりでした。なかなかメチレーション全開へは到達できません。
その間、主人はどんどんと元気、気力も充実、アルツハイマー病っぽいところがなくなっていきました。代わりに解離性同一性障害のような、不思議の国のアリス症候群のような、ディスレクシアのような、不思議な感覚の混乱が次々と現れてきました。爆発は暴力になり、大騒動。そんな期間ですが、書字や計算や音楽の機能など上向きが続いていたのは大きな希望で気持ちは明るかった。プランする力やコミュニケーションの力、根本的な何かが変化している実感がありました。
さらに活性するときに
メチレーションケアがようやく進み、本当に解毒できる体になっていくアプローチには、もう、これで苦しみは終わる、あとは良くなっていくだけと期待とともに取り組んだのです。初めの1か月間は素晴らしかった!これまで望んでいたことがすべてかないそうな日々を経験しました。「バンザイ、アルツハイマー病に勝ったぞ」と、またしてもお気楽に思ったのですが、あまくなかった。実はここからが本格的な毒素との闘いだったようです。
毒素排泄の亢進と中休みが繰り返され、そのたびに、パーキンソン症状や癲癇発作に似た症状が出現したり消えたり、言葉を失い、目を合わせなくなり、体が緊張したままなど、自閉症に似た症状になり。。。
体中の細胞に組み込まれてしまっていたものまで引きずり出してくるメチレーションの威力?60年間、動かなかったメチレーションが動き始めたのは、治癒ではなくて治癒へ向かうための闘いの始まりだった、ということでしょうか。
この上なく苦しい闘いですが、ある時ふと気づきました。長年苦しんでいた双極性的な気分の変化や、一時期荒れ狂った精神的なトラブルはきれいになくなり、苦しみながらも、強く、穏やかになりました。これもメチレーションの力でしょうか。
闘いはまだ続くのか?
検査結果を待っている現在は、中休み。混乱から脱してとても平和。大きな変化はないけれど、毎日ちょっとした回復が見られる、嬉しい日々です。けれどまだまだ大混乱の間に失ったものを取り戻すには至りません。ともあれ、もう、いやだあ、くたびれたあ、と思えるくらいにリラックス中です。
おそらく、毒素はまだ終わりじゃない。動き始めたメチレーションは途中下車を許してくれるのかな、許してほしいな、などと思ってしまいます。
今回のまとめと素朴な疑問
主人のケースはかなり激しい反応だったと思いますが、長年動くことがなかったメチレーション回路が動くということは、その間にため込んだ毒素、おとなしくひそんでいた毒素がはがれて出てくることにつながるのでしょう。アルツハイマー病の場合、炎症が起きて症状が進んでしまったように感じることが多いかもしれません。逆に、ネガティヴ反応が何もない場合はメチレーションが動かせてないのかも、と疑ってもいいのかもしれません。
不思議に思うのは、市販のビタミンBコンプレックスのサプリメントのほとんどが、メチルコバラミンと5MTHFを配合してあることです。普通の人は、いきなりメチレーションを動かしてしまって危険じゃないのかしら?少々の炎症なんてへっちゃらなのかしら?その前に、いきなりこの配合で受けいれられるのかしら?
それだけ、アルツハイマー病を発病してしまう個体はデリケートなんだということなのでしょうか?闘い楽じゃない病気です。ああ、本当に!
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63ページのそれに対する解説
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