メチレーションによる解毒:動かないものを動かす(その3)

動かそうにもがっちりとスクラム組んだように止まってしまっていたメチレーション。
メチレーションによる解毒シリーズ3本目、メチレーションが動き始めて実際に起きたまさかの反応。毒素との決死の闘いをレポートします。


動いてなかったメチレーションサイクル

うまくやってるつもりだったリコードの2年間。「ごはん・すいみん・うんどう・おふろ」をとことん頑張って、大量のサプリメントをとり、グルタチオンの点滴にかよって解毒もやってるつもり。振り返りレポートシリーズ の記事たちで過去の検査結果を読み解きながらじっくりと考察しましたので興味のある方はご覧ください。

荒れ狂う毒素

動かないメチレーション回路を動かすためには、個人仕様の対策が必要で、メチレーション回路が動き始めるともれなく自然な解毒がついてくる。そして、解毒には炎症その他の副反応がセットでやってきて、アルツハイマー病の場合には、進行なのか副反応なのか判断つかない、とてもややこしいことになる、ということ。毒素レベルが半端なかった主人場合、トンデモナイ大混乱になったということでした。復習は↓


では、今回の内容、始めます。

毒素が動くには順番がある

まったく思ってもみなかったことですが、毒素が動くには順番があるのです。重金属はメチレーションの各箇所でストッパーとなって代謝を止めています。そこそこの解毒能があれば、常時そこそこの排毒が続けられているはずなので、必ずしもこうはならないと思いますが、大量の毒素が蓄積している場合、第一のストッパーが外れなければ第二の毒素にアプローチしたくても届かない。臓器や骨や脳に組み込まれてしまった毒素。メチレーションによる解毒では積み重なった地層をはいでいくように解毒が進むようです。

まず、アルミニウムが動く

主人の場合は、アルミニウムから動き始めました。毛髪でも尿でもそんなに高レベル排泄じゃなかったアルミニウムがずずっと排泄量を上げてきたのです。「え?新規に曝露?」ではなく、排泄できずに沈着していたものがはがれ始めた、と見ます。


アルミニウムは神経伝達物質の代謝や脂質利用、アンモニア処理に係る経路のブロッケードです。主人の場合、1年間のいったん排泄亢進したのちに低排泄に落ち着いているので、ひとまずアルミニウム問題は解決したと思われます。

それから鉛、水銀

鉛、水銀、どちらも強力にメチレーション、特にメチオニン回路をブロックしています。これらが解決されなければ、とても自前の解毒能は上がってこない。シーソーのように片方が排泄されるときは片方が抑えられ、と、なりながら優柔不断な排泄が続き、高レベルになってこない。水銀がまさかそれで解決できるレベルだとは思えませんが、いったんは検出不能のレベルまで落とすことができました。

強制的にバイオトキシンを排除する

アルツハイマー病の進行を考えると待ってはいられない。リポソーマルのサプリメントを大量に使用してのQSSの解毒プロトコルを2クール繰り返しました。


急いだことが長期的にみて吉と出るか凶と出るか?ともあれ、短期間で強力な解毒でバイオトキシンからは解放されました。
同時にQSSDr.のもと、リポソーマルのEDTAを使ってヒ素排泄を狙いましたが、こちらは成功せずです。

猛毒が動くとき
アルミニウム、鉛、水銀、バイオトキシン、etc.ここまで動いてきたものは、肝臓から胆汁に乗って腸管へという自然の経路、そこで吸着剤を使用してガッチリ捕獲、トイレへ流すという戦法で、さほど体内で悪さをする暇なくさよならできるのですが、それでも検出不能まで落としていく期間には炎症やミネラルバランスの崩れからの副反応が吹き荒れ混乱しました。→メチレーションによる解毒:動かないものを動かす(その2)

そしてその次です。排泄亢進と停滞を繰り返していたタリウムが噴き出し、さらにそのあと、キレート剤を使ったチャレンジテストでさえ、引き出すことができなかったヒ素大量放出。これらが自然に始まってきたのです。おそらくブロッケードが解けた結果なので喜ぶべきことなのですが、腎臓→尿が主な排泄経路の毒素の排泄は厳しい。一体どこに沈着していたのか、キレートされている(金属を捕まえる分子と結合させてある状態)とはいえ、中毒事件レベルの高濃度で血中を運ばれて来る、腎臓での解毒がフル回転しても間に合わない。

炎症やミネラルの乱れでとどまらず、急性タリウム中毒、急性ヒ素中毒の症状のミーズライン


それから、脱毛が立派に出現しました。足の先端の皮膚が角化し、よだれが止まらなくなり、歩行困難になりetc


ここに出てくるほとんどの症状が吹き荒れて、もう、これは年貢の納めどきが来たのかもしれない、という状態でした。

デトックスに挑むのなら

この激しい経験から、毒素蓄積→デトックスしましょう、と簡単に思ってはいけないのだと学びました。メチレーションの下支えがなかったらどうなっていたことかと恐ろしい限りです。このような事例が警告されていない巷の「デトックス教」はまずいなと正直思います。

ここまでの激しい反応が、しかも自然に起こるとは想像すらできず、遊離が起こってしまえば、もう引き返すこともできず、なのです。副反応に対してどんなに準備をしても準備のし過ぎにはならないでしょう。

デトックスは危険。

とはいえ、それほどの蓄積なのですから、放置したとしてやはり猛毒に殺されていく運命だったことには変わりないので、やはり今回のメチレーションから自然に起こってきた解毒には身体のシステム感謝しなければなりませんし。そして、副反応に対する対策が用意されていたプロトコルには深く納得しました。今後どこまで後遺症からの回復見込みがあるのか、アルツハイマー病の病態が現在どうなっているのか確かめるすべもなく、まったく先が読めない状態ですが・・・

ここまでの結論を言いますと、主人は生きのびました。


真っ白だった爪が赤く鬱血


全体に血の気が戻り


根元に白い半月が出現


赤いラインができ


だんだんと押し上げられて


シマシマになりました

そしてデトックス後の検査結果は

もしも、ここまでキビシイ思いをしたデトックス敗北だったとしたら、とても立ち直れそうになかったので、検査結果が出る前に、この3部作を書いてしまう計画だったのですが、グズグズしているうちに帰ってきてしまいました。現実は次の通り。

結果は予想通りで、ひとまずヒ素は危険なレベルではなくなりました。タリウムはまだ上がったり下がったり。そして、それらの下に隠れて検出不能なレベルだったセシウムやタングステンやアンチモンやビスマスやバリウムといったものがわらわらと出てきました。水銀も再びです。どれだけどこに蓄積しているかは不明。

自然に出てきたからにはサヨナラするまでつきあわなければなりません。できることなら、もう少し緩やかな解毒でお願いします、とメチレーションさんに頼みながらまだまだ対策は続いていきます。

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