毛髪検査で考えるリコード3年間(その1):有害金属編 

リコード2年の振り返りに3年目の体当たり
国内ラボ&海外ラボ ほぼ同時検体摂取で毛髪検査出してみた結果をレポートいたします。



レポートシリーズです
リコード2年 をレポート / 解毒篇その1(こんなことをやりました)
リコード2年 をレポート / 解毒篇その2(水銀)
リコード2年 をレポート / 解毒篇その3(バイオトキシン)
リコード2年をレポート  / 解毒篇その4(検査結果から
リコード2年 をレポート / 生活篇その1(知らずにやってました
リコード2年 をレポート / 生活篇その2(検査難民 めかくししたままのあゆみ)

検査は大切です。現状はどうか?これまでの対策は正しかったのか?次の対策は何であるべきか?これらを把握するには数値で分析するよりありません。

体当たりで進んできたYOROZUですがいくらか賢くなり、目的をもって検査を利用できるようになってきました。今、困っているのは欲しいタイミングで欲しい結果が返ってくるか否かです。依頼ラボと依頼ルートで大きく変わってきます。もちろんお値段も。無理に手作りしようとせずにDr.におまかせできたら理想なんですけれど、お値段におびえてジタバタ、実際無駄もしてるかもですけれど、そんな無駄もどこかでどなたかのお役に立つかもと思いある程度意識的にジタバタして結果をレポートしています。お気づきのことがあれば、ぜひ教えてください。

毛髪検査でなにがわかるの?

検査に提出する検体は、根元の方2~3cmぐらい、検体摂取前3~6か月の間のミネラル状態が反映されています。できるだけ直近の状態を知りたいので、YOROZUは根元の方をかき集めます。今回検査に出したDoctor'sData inc.(アメリカ)では「有害金属」「必須ミネラル」の分析、らべるびぃ予防医学研究所(日本)では「有害金属」「必須ミネラル」「参考ミネラル」が分析されます。ヌートリジェノミクスで採用されているのはDoctor'sData の検査ですが、らべるびぃ とどのように違ってるか、それぞれをどのように利用することができるかも考えます。

有害金属をどう見るか

以下、2社が設定している有害金属に含まれる項目とその基準値です。どれも恐ろし気な物質ですね。こんなものが体内にあるなんて考えたくないです!基準値以上の有害金属が毛髪で排泄されていると、ハイレベル曝露の可能性あり、ということになります。

それでは、有害金属の排泄が少なければ少ないほどいいってことでしょうか?

答えはNO!

現代社会で、有害金属が浮遊していないようなところはほぼありません。自動車が走り、電車が走り、家庭生活の中でもお鍋や包丁、ドアノブ、蝶番、その他、金属の摩擦があり、大気汚染、歯科治療で使われた金属。普通に生活していても、毎日体内に取り入れてしまっています。
毛髪で検出されているということは、それだけ排泄されてるということで、有害なものを外へ押し出す力がある、ということです。

危険レベルも問題ですが、ほぼ何も検出されないというのは大問題で、体内にため込んでしまっている可能性がある、と見ます。

Doctor'sData


らべるびぃ研究所


2社比較:有害金属

項目

比較してみると、アメリカのラボと日本のラボの観点の違いが興味深いです。まず、パッと見て らべるびぃ研究所、検査項目が少ないですね。

体内環境と金属を関連付けるなら、トリウム、タリウムはミトコンドリア機能と関係がある、ビスマスは腸内環境と関係があるので見ておきたい項目だと思います。ウランは放射能を意識してるのかな?重金属は「毒物」とする国内ラボとのスタンスの違いを感じます。

ニッケル、銀、チタンはアマルガム(水銀)と同じく歯科の詰め物から取り入れてしまいやすい金属です。アレルギーとも関係が深いです。らべるびぃ研究所では「参考ミネラル」の欄にニッケルはありますけれど。歯科治療と全身の健康の関係についての意識の違いか、あるいは法律的なことも絡んでいるのかもしれません。

基準値   

基準値の単位は、Doctor'sDataはμg/gなのに対して、らべるびぃ研究所はppbで、このままだとちぐはぐな数値ですがDoctor'sDataの方を1000倍すると比べることができます。

多くの項目で基準値は若干の差はありますがおおむね似たようなところです。

ところが

カドミウムについては65ppb以下 VS 22ppb以下 と3倍近くもDoctor'sDataが高く、ニッケルでは200ppb以下 VS 420ppb以下とらべるびぃの方が2倍近く高い。

もっとびっくりなのは水銀です!

Doctor'sData     800ppb以下
らべるびぃ   6,946ppb以下

なんと8.7倍近くらべるびぃ研究所の方が高くなっています。

検査データの基準値にはそのラボに集まる検体のデータが反映されています。データが偏らず充分に多くなれば、より普遍的な「基準」を持つことができるという考え方です。

この差はどこから来たのか?

Doctor'sDataには世界中から検体が集まり、らべるびぃは主に日本国内ということを考えると、合点がいきます。あちこちで警告されているように魚介類を多く食べる日本人は世界平均よりも高いレベルで水銀に曝露している!ということになると思います。この点に関してはらべるびぃで「基準値以内だから大丈夫だ」と安心せず、補正して考える必要を感じます。

逆にカドミウムは、世界的に見た時、日本人の曝露は少なめといえるようです。(水稲はカドミウムを吸い上げるといわれてるんですけど、なぜかな?)

YOROZU 3年分の毛髪検査の実際

振り返れば、リコードって何?どころかリコードという名称がなかった3年前から、で?毛髪検査でなにがわかるの?な状態から始まって、8回の毛髪検査をしています!うち、2回は私も同時検査をして、比較できるようにしているなど、わからないなりに まじめに取り組んでますね、と過去のYOROZUを褒めておきましょう。

8回の毛髪検査

1.超初期
ビタミンBコンプレックス摂取1か月目(らべ)

2.リコード効果が出始めて
メチルガード摂取3か月目(らべ)

3.解毒停滞期
グルタチオン点滴3か月目(DDI)

4.メチレーション停滞疑惑期
GF,CF 3か月目(DDI)

5.ヌートリジェノミクス移行期&本格解毒直前
B12の変更3か月目(DDI)

6.本格解毒期
BLACKBOXⅡ1回目後2か月(DDI)

7.& 8.再ミエリン化期待期
BLACKBOXⅡ2回目+α 後1か月(DDI+らべ)

依頼・解析・スピード・お値段の比較

楽天でお取りよせ
らべるびぃ予防医学研究所、上記の 1、2、8はこちらです。


依頼は楽天でポチして、封筒で送るだけ。受け取り人払いの封筒がついていますが、切手を貼って送った方が早く着くようです。お値段は11,000円なり。
結果は一般的な分析、解析がついて2~3週間で郵送されてきます。リコード的にどう対策に結び付けるかは自力で勉強しなければなりません。

※らべるびぃ予防医学研究所での検査項目の変更によりリチウムの項目がなくなったためメチレーション評価のためには不適切です。(2021/12 追記)

ヌートリジェノミクス推奨検査
Doctor'sData inc. https://www.doctorsdata.com/

クリニックで依頼
こちら、個人で利用はできません。Dr.経由の必要ありです。国内でも栄養療法をおこなっているクリニックでは採用しているところが多いと思います。
上記の3.& 7.はクリニックで依頼しました。検体採取から発送までお任せ、すわってるだけ、でお値段の方はクリニックごとでまちまちだと思いますが、こちらでは17,000円なり。これに、診察料が別途かかります。https://ashidntcl.com/price/#pt
結果は、2~3週間後クリニックにファイルで届き、受取と解析&解説を聞きに行きます。その時に再診料がかかります。

上記の7.& 8.をほぼ同時に検体提出したのは、2社で分析数値に大きな差がないかを確認するためでもありました。回数くりかえすとなると、1回の検査にかかる費用の差がけっこうつらいかも?というところからの実験的な同時検査です。(予期しなかった興味深いこともいろいろとわかりました)分析値の差は、検体の取り方によるばらつきの範囲だと思います。

クリニック依頼でお高くなるのははDr.に結果を読んでもらって、サプリメントや療法の提案してもらえるというメリットに対するコストと考えるか否か、というところだと思います。

Autism Recovery project サイト経由で依頼
Autism Recovery project(Hair Element Test)16,440円なり。郵送費別途。EMSの場合2000円、普通郵便の場合110円です。(2021年現在 37,728円に値上がりしています!)

上記の4.はこちらで依頼しました。ヌートリジェノミクスの指導のためのクライアント登録をします。結果はDr.Amy Yasco経由、コメント&摂取おすすめサプリメントと追加で受けるとよい検査について提案(Dr.Amyの手書き、もちろん英語)付きでDr.Suzuki のところ届き、Dr.Suzuki による日本語の解説がされてメールで届きます。おおむね4~6週間です。YOROZUの場合は、Dr.Suzuki の栄養療法講座の際にセットで申し込み、ZOOMで検査結果についての個別指導も受けました(受講料別途)。これは大変勉強になりました。

Holistic Health International サイト経由で依頼
Holistic Health International(Hair Element Test)$104.00 なり。別途、お取り寄せの送料、検体発送料かかります。Holistic Health Internationalサイト内にクライアント登録をすると、そこで上記と同じ(日本語解説なし)ファイルを約1か月で受け取ることができます。登録無料、無料の質問メールサービスあります。

検体発送には、送料ラボ払いの封筒がついていますが、これは利用しちゃダメ!いつ届くのかわかったもんじゃない。上記の6.ほんとに大丈夫ですか?とこちらの郵便局で何回も確認して出したのですが、華麗に行方不明になってしまいました。いや・・・まだ届いてないだけか?どちらにしてもこれでは確認にも対策にも全く意味がありません。

読めなかった毛髪と解毒の遅れ

こうして振り返ると感動的なほどにジタバタしていたことがわかります。頼れるDr.もなかった1年目、2回の毛髪検査は比較のために同時に私も出しました。その結果です。薄いグレーが1回目、濃いグレーが2回目です。

Rube Yorozu

Musica Yorozu

パッと見でわかりますね。生活環境はほぼ共通なので、ざっくりとした分布は似ています。けれど、主人の方が棒が短い、つまり検出量が少ないのです。2回目はカドミウム以外前回よりも減少しています。私は反対に増加。続編でミネラルとビタミンB12の関係をレポートしますが、これはリコード的生活により排泄能が向上したためと思われます。主人の方は排泄能が初期よりも停滞してしまっている。

なのに当時、これを見て思いました。

そうか、毒性金属は問題ないんだ。やっぱり原因はカビ毒!カビ毒はコレスチラミンで退治したことだし(オイ、オイ、検査もせずにそんなこと思ってはいけない!)デトックスな食事と、解毒サプリで曝露レベルが減ってるなら、もう毒素解決だな。アミロイド&タウ対策に移行して、本格回復を待つか・・・

これは、とんでもない間違いです。この記事の上半分をお読みいただいてわかってもらえたと思いますが、この結果の意味するところは「排泄能不良による重金属蓄積の可能性が高い」です。

カドミウムのみ排せつ促進しているのは、iP6の働き?お米をシェアファーム秋田五城目さんの源流田の有機栽培玄米に変更したためかもしれません。

このあと、クリニックで依頼した検査で、有害金属と必須ミネラルのバランスを見たDr.のひとこと「これは、水銀がミネラル輸送を邪魔してるな。このミネラル結果を真に受けちゃだめだよ」ひえ~!!!そして2年目、遅まきながら有害金属との本気の闘いが・・・それでも始まらなかった。Dr.からの提案は「グルタチオン点滴でいきましょう。高濃度ビタミンCもやってみますか?」でしたが、そんなものでは解決できない遺伝子のこじれを抱えていたからです。何もしないよりはマシだったでしょう。しかし、さらに迷走の2年め。有効な解毒がどんどん遅れてしまっていました。

ひとまずこのあたりで区切ります。
解毒とサプリメンテーションと毛髪検査の考察は続編で

YOROZUリハビリ応援のお願い

現在、解毒&遺伝子考慮のサプリメンテーションに加えて微小循環プロトコルを実施しながら、回復したかと思えば、あっという間に消滅を繰り返す神経再生が安定するのを気長に待っています。幾度も繰り返した急変化にリコードプロトコルver.ヨロズ完全敗退かと何度思ったことわかりませんが、変化が続く限りリハビリを続けていきます。



リハビリの中心は、音楽(オーボエ演奏)なのは皆様ご存知かと思います。ところが、です。楽器が落下するという事故が起きてしまい一旦は途方に暮れるという事態になりました。しかしながらここであきらめてはヨロズとは言えない!神経再生にとことんチャレンジすべく ご支援を募るクラウドファンディングを立ち上げ、2020年3月現在、目標まであと一息まで応援いただいています。応援お願いできますなら、下記クリックをお願いいたします。



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ReCODEプロトコルver.ヨロズ、他、全活動についてご案内しています



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ヌートリジェノミクスの第1歩
メチレーション関連遺伝子検査↓こちらです
23andme の遺伝子検査を検討なさっておられるなら、こちらをおススメします。あとあととても役に立ちます。


なんでこんなにお値段が!?ってほどの違いがありますが、

88ページのガイドブック
247ページの遺伝子別 対応の手引き
63ページのそれに対する解説

検査結果に対する解析、アドヴァイス、すべて日本語でサポートなしで乗り切るのはかなりの根性がいるものかと思われます。
経済的に苦しいヨロズは可能な限り英語で頑張ります。

ヌートリジェノミクスは まずこちらの本から


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