ホモシステインの値は何も語ってくれない（その１）：ホモシステインってなんなのさ？

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もう空振りしない、ていねいに代謝改善からの本気で解毒の3年目。そろそろ卒業する気満々だったのに解毒おわらず4年目になだれ込みのYOROZUです。
今回 ホモシステインとのおつきあい、レポートします。


レポートシリーズです
リコード２年 をレポート / 解毒篇その１（こんなことをやりました）
リコード２年 をレポート / 解毒篇その２（水銀）
リコード２年 をレポート / 解毒篇その３（バイオトキシン）
リコード２年をレポート  / 解毒篇その４（検査結果から）
リコード２年 をレポート / 生活篇その１（知らずにやってました）
リコード２年 をレポート / 生活篇その２（検査難民 めかくししたままのあゆみ）
リコード２年 をレポート / ちょいと考察（1年目のここがNG）

ホモシステインってそもそも何なの？

カタカナは謎の呪文

ホモシステインってたぶん、なんかめっちゃ悪者。オソロシイ毒？バイオトキシンとは別物？

４年前のYOROZU はそんな感じで出発でした。ReCODEという言葉もなく、MENDプログラムといわれていたころ。カタカナはすべて呪文に見えました。
そして、「検査」って？？大学病院は最先端ですべてにおいて最高だと思っていたから、必要なことは検査済みだと思っていたのに「検査できません」の連続で、ホモシステイン値が初めて計測できたのがリコード始めて１年になろうかというころです。
初期値がないのが残念ですが、ホモシステインをめぐって右往左往しながら３年間で学んだことレポートいたします。

ホモシステインの正体！

ズバリ、アミノ酸です。

・必須アミノ酸のメチオニンから代謝されて生まれます。
・メチオニンがホモシステインに代謝される過程でSAMeができます。
・SAMeは神経をととのえたり、他の代謝を円滑にしたり、プルプル細胞膜を維持したり、DNAの連結に付加されて遺伝子の働きを整えたりして健康の維持に大きく関与します。

    


ならば、メチオニンがホモシステインへと代謝されないとこれはタイヘンなことですね！てことは、ホモシステインは悪魔の物質ではないと？？？？

そして、メチオニンから生まれたホモシステインは、代謝の分かれ道で二つの方向へ分かれていきます。じっくりと見ていきましょう。


ひとつ目：必須アミノ酸であるメチオニンを有効に活用して、大切な物質SAMeをどんどん生み出すためにホモシステインからメチオニンへとリサイクルするコース。


SAMeは身体にとってほんとに大切なものなので メチオニン→ホモシステイン→メチオニン→ホモシステイン→etc.が、ずっと続くようにリサイクルするコースには、代謝システムが何重にも用意されてます。それゆえに関連する酵素の活性状況はバリエーションが多くて、サプリメントでサポートしようとしたときの難しいポイントでもあります。




ふたつ目：イオウといっしょにタウリンやグルタチオンを合成する経路


中間物質はとばしてますが、こんな感じ。グルタチオンができるんです。抗酸化の王様と言われ、解毒のかなめとなるグルタチオンはホモシステインを材料に体内で合成できるんです！「点滴の秘密兵器」ではないんです！合成できないと不足するので対症療法として点滴や服用が効果を発揮しますが、高額の点滴よりも余ると悪さするホモシステインを代謝して作った方が体にやさしい！

イオウはアブラナ科のお野菜やニンニク、ネギなどにたっぶり含まれています。代表格はブロッコリー。たっぷりのお野菜と、たっぷりのホモシステインが正常に代謝されれば、たっぷりのグルタチオンが生成されて解毒能がアップします。

軽くまとめると

ホモシステインって、蓄積すると炎症の引き金となり、アルツハイマー病をはじめ多くの生活習慣病のリスクを高めると悪者扱いですよね。
だけど、上記のように実はとても大切なアミノ酸なので、少なければ少ないほどいいということではなくて、とっても大切。たっぷりのホモシステインがイオウ系コースとリサイクルコースの両方へと滞ることなく正常に代謝されて、結果として蓄積してないということを目指さないとホモシステインの値にこだわっても意味がない、ということになります。

リサイクルのもう一つのルート

ホモシステインからメチオニンへのリサイクルにはもう一つ抜け道的なコースがあります。上図のように、ホモシステインがメチオニンにもどるためにはCH3（メチル基）が付与される必要があるのですが、ベタインが代謝されるときに放出されるメチル基をくっつけてメチオニンに戻るというルートです。


こちらはこちらでちゃんとうごいてほしいので、サプリメントを調節の際に確認をとばすわけにはいきません。この抜け道は脳には存在しない、そして、もともとベタイン代謝のついでなのでSAMeを生み出す能力は高くなく、かつ、ルート内でSAMeを消耗します。

それでもこのルートが活発であれば血中ホモシステインは低下しますので、血液検体でホモシステインを追跡しても代謝の状態が好ましいかどうかの判断のつけようがないことになります。

ホモシステインに悩んだ２年間

上記、ホモシステイン代謝に関する基礎知識は、2年目の後半から3年目にかけて学んだことなので、右往左往していた2年の間は、とにかくなんでこうなるのかミステリーでしかなかったのですが、わかってしまえば当たり前。

YOROZUの実測値をもとに推理の旅へと漕ぎ出してください。（注意！推奨サプリメントの紹介ではありませんのでお間違いのないように）

2017/04  リコード開始：数値なし
2017/05  Doctor's Best Fully ActiveB12摂取開始 ：数値なし
2017/06  Thorone Reserch ベーシックBコンプレックス（旧製品）に変更：数値なし
2018/01  Thorone Reserch メチルガードに変更
2018/04  ホモシステイン計測：8.2 nmol/dl
2018/07  MSS ｎBコンプ(旧製品)に変更
2018/08  MSS ｎBコンプ(旧製品)増量
2018/09  ホモシステイン計測：15.3 nmol/dl
2018/09  Thorone Reserch メチルガードに変更
2019/01  ホモシステイン計測：11.9 nmol/dl

いかがでしょうか？

コグノスコピーによれば、ホモシステイン値は〈7以下〉となっていて、６を超えると疾患のリスクが高まると記載されています。
この数字だけを見ると、当たって砕けた1年目の方が成功していて、オーソモDr.のアドヴァイスで進んだ2年目が失敗、とみえなくもないことで、「ざんねんです～」とDr.
クリニックの栄養指導員と頭を突き合わせて相談しました。

リコード法は何を言っているの？

「アルツハイマー病 真実と終焉」の記載によるとホモシステインが高い場合の対策として

Step１．
1日あたり、P5Pを20~50mg、メチルコバラミンとアデノシルコバラミンを合計で１mg、メチル葉酸を0.8mgから最高で5mgまでを服用する。

Step２．(Step１．で改善できない場合)
グリシンベタイン（トリメチルグリシン）を1日500mg 追加する。

Step３．(Step２．でも改善できない場合)
メチオニンの摂取を減らす（ナッツ、牛肉、乳製品、魚介類、豆類）

となっていますが、正直この対策に「へ？」となりませんか？上記、基礎知識に照らし合わせて絶対おかしいです。別々にケアするべき経路が、えいやあっと一つにパックインされてる。しかも、必須アミノ酸であるメチオニンの摂取制限って危険すぎます。
当時、ヌートリジェノミクスの「ヌ」の字ぐらいしか知らなかったYOROZU ですが、明らか何かとんでもないトラップに引っかかったなということはわかりました。クリニックの栄養指導員さんも「それはありえない」というものの答えはみつからずでした。

それから１年６か月、勉強しつつ行動を続けて随分代謝が正常に近づきました。

次回、探偵YOROZUがその時代謝に何が起きていたか、その後の対策でどういう変化が起きたのかをホモシステイン値以外に、毛髪検査、尿検査、遺伝子検査を検証しながら推理します。

そして深いメチレーションの森へ・・・うまくレポートできるかな？とにかく続きをご期待ください。

インフォメーション

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https://zoukikaku-yorozu.com.html



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３ 型アルツハイマー病とガッツリ取り組みが5年 アルツハイマー病診断後の平均余命8年がやってきます 毒性物質の排泄は進行中 毒性物質から逃げ切るか命が尽きるか 今回は「遺産相続の粉」 ヒ素 です シリーズ記事 Ⅲ型アルツハイマー病との闘いが行きつく先は？（その１）：刻々と移り変わる解毒症候群リアルタイムレポートはTwitterに Ⅲ型アルツハイマー病との闘いが行きつく先は？（その２）： 戦慄！3型アルツハイマー病の正体を見た Ⅲ型アルツハイマー病との闘いが行きつく先は？（その３）： 5年分の解毒作戦総括 (1)水道水が危ない！？ Ⅲ型アルツハイマー病との闘いが行きつく先は？（その４）： 5年分の解毒作戦総括 (２)毒素排泄の実際 Ⅲ型アルツハイマー病との闘いが行きつく先は？（その５）： 5年分の解毒作戦総括 (３)タリウム！毛髪検査だけじゃわからなかった Ⅲ型アルツハイマー病との闘いが行きつく先は？（その６）： 5年分の解毒作戦総括 (４)ヒ素！命があぶない Ⅲ型アルツハイマー病との闘いが行きつく先は？（その７）： 5年分の解毒作戦総括 (５)骨に潜む鉛、毛髪での検出は遅れてやってくる 毛髪検査だけで判断しないで！ ヒ素は猛毒です。お米を食べる日本人はヒ素を取り込む機会が多いのです。毛髪検査のみで安心してはいけません！だって実際にこんなことが起きているんですから。グラフを見ながら解説していきます。 色分け 各図、 赤→毛髪検査結果 、 青→尿検査結果 です。 ラインはDDI社が安全域としている基準値です。グラフは絶対量ではなく「基準値」に対してどう変化をしたかが見えるようにしました。 そもそも基準値というものは検査会社が定めるものでラボによってバラバラなので、危険か安全かを測る基準にはなりません。基準値以下なのでセーフではないと覚えておきましょう。図の中のラインは同じDDI社の毛髪と尿なので、DDIラボ基準で毛髪と尿とどちらが主な排泄になっているかを見ることになります。赤ラインと青ラインが離れているので少々わかりにくいですが、赤グラフはラインの下側、青グラフはラインの上側で推移しています。 毛髪は一貫して安全域 尿は一貫して危険域 このことから ヒ素は肝臓経由より腎臓経由で解毒される傾向がある とわかります。毛髪検査のみで排泄量が安全域にあるので安心とは思わない方が
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