毛髪検査で考えるリコード3年間(その3):ビタミンB12編

リコード2年の振り返りに3年目の体当たり
国内ラボ&海外ラボ ほぼ同時検体摂取で毛髪検査出してみた結果をレポートその3回目




レポートシリーズです
リコード2年 をレポート / 解毒篇その1(こんなことをやりました)
リコード2年 をレポート / 解毒篇その2(水銀)
リコード2年 をレポート / 解毒篇その3(バイオトキシン)
リコード2年をレポート  / 解毒篇その4(検査結果から
リコード2年 をレポート / 生活篇その1(知らずにやってました
リコード2年 をレポート / 生活篇その2(検査難民 めかくししたままのあゆみ)

知らなきゃ怖い毛髪検査の読み方

毛髪検査で考えるリコード3年間(その1:有害金属編では、過去8回の毛髪検査を通じての教訓とらべるびぃ予防医学研究所とDoctors'Dataの比較、有害金属の結果分析からわかるリコード1年目の誤解についてレポートしました。検査の読み方を知らなかったために、解毒の緊急性を誤解してしまい対策が遅れてしまいました。
毛髪検査で考えるリコード3年間(その2):ミネラル編では、同じく らべるびぃ予防医学研究所とDoctors'Dataの比較、それから、意外なところから知ることができたNOW進行中のプロトコル効果と、読めないために気づけなかった1年目の大失敗についてでした。



それなりの費用をかける検査です。必要な情報を引き出して、素早くプロトコルのカスタマイズに利用できないのなら意味がないと思います。3年が経過して、国内でもリコード法フレンドリーなクリニックが増えました。Dr.による検査の解析があれば同じような失敗をするケースは減ると思われますが、ご参考までにレポートを続けます。

今回、「華麗なるB12の空振り」をめぐる1年目の大失敗を迷探偵ヨロズが推理いたします。

1年目の検査結果より

1回目:超初期(薄いグレーの棒)
ビタミンBコンプレックス摂取1か月目(らべ)

2回目:リコード効果が出始めて(濃いグレーの棒)
メチルガード摂取3か月目(らべ)

この間7か月です

Rube Yorozu
コバルト
リチウム


Musica Yorozu
コバルト
リチウム

8回実施した毛髪検査のうち、1回目と2回目は たよれるDr.もなく、読み方もわからない状態だったので、少しでも情報を引き出せるように私も同時に検査したことは有害金属編でも書きましたが、二人そろってリチウムとコバルトのみ大きく変化があり、これはいったいどうしたことか?と首をかしげました。が、しかし!!ここは「参考ミネラル」の欄でもあり、そう重要ではないのだろう、とスルーしてしまいました。

知らないというのは恐ろしいことです。なぜ「参考」とされているかについてはミネラル編に書きましたので参照ください。この二つの項目はメチオニン回路の活性状態を推測するための大切な項目です。

※現在、らべるびぃ予防医学研究所での検査項目の変更によりリチウムの項目がなくなったためメチレーション評価ができなくなっています。(2021/12 追記)

推理開始

それでは迷探偵ヨロズ、この結果の裏にあったと思われる代謝の事情を推理開始いたします。
まず、とても分かりやすいMusica Yorozuより


Musica Yorozu
コバルト
リチウム

単純といえば単純な変化。どちらも検出不能なレベルからイッキ良好域へUPしました。この間、リコード的生活「ごはん・すいみん・うんどう・おふろ」にまじめに付き合っている以外、サプリメント摂取はなにもしていません。生活に気を付けるだけで代謝が改善するということがここに現れています。療法レベルとしては全く足りていませんけれどね。

そして、まじめにリコードサプリを摂取していてなぜこうなった!?のRube Yorozu です。

Rube Yorozu
コバルト
リチウム

コバルトは良好域から、検出不能レベルへ転落。リチウムはその逆となっています。これはサプリメントの失敗を意味しています。もっとギョッ!!としなさい、と当時の自分に突っ込みたいです。

コバルトについて復習します。

ビタミンB12は活性中心にコバルトを持っています。ので、サプリメントのラベルを見るとメチル・コバラミンやアデノシル・コバラミンと書かれているはずです。活性型のビタミンB12は「コバラミン」なのです。そして、体内で使われるとコバルトが放出される。コバルトはいらないミネラルなので排泄される、そして毛髪で検出されるという流れ、いいでしょうか?

リコードサプリを摂取し始めてすぐのころ、といってもまだ”The End of Arzheimer's”出版以前ですから、断片的な情報からビタミン、ミネラル、ハーブをチョイスしたにすぎませんが、きっちりコバルトの棒が伸びている。これはB12の働きでホモシステイン→メチオニンのリサイクルが動いたと考えられます。ここにコレスチラミンの解毒がプラスされて初期の鮮やかなリバースが起きたのはなるほど、といえます。
しかしですね、リチウムレベルが低すぎる。これは、上記の反応を起こすためにリチウムが消費されて枯渇へと向かっている危険信号。一発ここで気づけよ!と当時の自分に怒りをぶつけても後の祭り。知らないのですから。

その後、なんだかんだと勉強すすめながらサプリメントのカスタマイズに乗り出しました。2回目の検査までに変更した大きな点は、リチウムの摂取!(気づきました、食事だけでは十分でないことに)そして、MTHFRの検査の結果、遺伝子に二つの変異があることがわかったことから、ビタミンB群のサプリメントをメチル基を多く含む、ハイドースのものに変更しました。

これがトンデモナイ外れ

供給したリチウムも使われることなく蓄積して、ハイドースのB12は受け付けられず、せっかく動き始めていたホモシステイン→メチオニンのルートもとまってしまった、と読めます。「参考ミネラルなんだから、まっいいかあ」ではなかったのです。それから1年たってようやくヌートリジェノミクスにたどり着き、再び動かすために大変な労力を使うことになりました。

受講した栄養療法講座のノートです。1年半の時間をかけて、理論的にも腑に落ちました。図中のMTR、MTRR 他メチレーションに関する遺伝子検査もしました。代謝の弱点がわかっていれば、ハイドースのメチルコバラミンと5MTHFが危険であることは予測できたはずなのですが、まさかの遺伝子変異のスーパーコンボがあるとは思いもせず、です。


ひとまず今回の結論

ビタミンB12を使うのはメチレーションの活性を狙ってのことです。たかがビタミンと思うなかれ、代謝に大きな影響を与えます。知らないままにお取り寄せ、摂取となんて恐ろしいことをしていたことか!「葉酸代謝遺伝子検査」もネットでお取り寄せして手軽にできますが、判断の材料としてはぜんぜん足りない。YOROZUのように逆の解釈をしてしまうこともあり得ます。

代謝的に弱点を抱えているのは少数者かもしれませんが、アルツハイマー病を発症している時点で、特に「若年性」や「3型」といった特殊なケースの場合はなんらかの弱点があるものと用心するに越したことはないと思います。できることなら遺伝子検査をして確かめる。そうでなくても、サプリメントとの相性でどんな現象が起きる可能性があるかは知って観察するべきだと思います。毛髪検査から読み取れることもたくさんあります。
大多数に効果があるとされるリコードですが、うまくいかないケースもある。そういったケースにならない保証はどこにもありません。YOROZUの場合、ビタミンB群とメチレーション遺伝子の相性によって、どんなことが起きたか、そして、その時にどこにも納得できる説明をしてくれるところがなかった。さらに、NOW、どんな点で苦労をしているか、次回レポートをいたします。

YOROZUリハビリ応援のお願い

現在のYOROZU、解毒&遺伝子考慮のサプリメンテーションに加えて微小循環プロトコルを実施しながら、回復したかと思えば、あっという間に消滅を繰り返す神経再生が安定するのを気長に待っています。幾度も繰り返した急変化にリコードプロトコルver.ヨロズ完全敗退かと何度思ったことわかりませんが、変化が続く限りリハビリを続けていきます。


リハビリの中心は、音楽(オーボエ演奏)なのは皆様ご存知かと思います。ところが、です。楽器が落下するという事故が起きてしまい一旦は途方に暮れるという事態になりました。しかしながらここであきらめてはヨロズとは言えない!神経再生にとことんチャレンジすべく ご支援を募るクラウドファンディングを立ち上げ、2020年3月期間あと2週間ばかりとなりました。  
3月22日現在、たくさんの応援いただいて目標を達成できましたこと、とてもありがたく感謝しています。
この期間、応援団に見守られているということがエネルギーになって、主人にうれしい大変化を起こしています。この期間中に起きた奇跡を記録するというプロジェクトを追加して残り期間頑張りたいと思います。応援お願いできますなら、下記クリック記事をお読みいただけますようお願い申し上げます。


インフォメーション

ヨロズ公式Webサイトはこちら。
ReCODEプロトコルver.ヨロズ、他、全活動についてご案内しています



Facebookグループ 何ぴともアルツハイマー病で死ぬなかれ! ではヨロズのヌートリジェノミクスNOWを主にライヴで発信中。



ヌートリジェノミクスの第1歩
メチレーション関連遺伝子検査↓こちらです
23andme の遺伝子検査を検討なさっておられるなら、こちらをおススメします。あとあととても役に立ちます。


なんでこんなにお値段が!?ってほどの違いがありますが、

88ページのガイドブック
247ページの遺伝子別 対応の手引き
63ページのそれに対する解説

検査結果に対する解析、アドヴァイス、すべて日本語でサポートなしで乗り切るのはかなりの根性がいるものかと思われます。
経済的に苦しいヨロズは可能な限り英語で頑張ります。

ヌートリジェノミクスは まずこちらの本から


Amyプロトコルの日本語による全面サポートはこちらです


YOROZUが運営するFacebookグループです


Facebook・Twitter・mail など個人的に連絡くださるのも歓迎します。
主人は改善が難しいと言われる型ですが 私たちは歩き続けています。

ヨロズオリジナルグッズ

闘病7年目の精神世界を描く奇跡のアルバム「今吾誦(いまあじゅ)Image san nom」
CD  \1,800 楽譜¥2,200+送料 お問い合わせください

デジタル音源ダウンロードはここから
全曲試聴もできます

CD「おかえりなさい」2020年リマスター版
¥1000+送料  お問い合わせください
デジタル音源ダウンロードはここから
オリジナルリコードソング3曲は必聴!全曲試聴もできます



Youtubeチャンネルにリハビリの様子が時系列でならんでいますYOROZU×YOROZU

生活視点 生身で体当たりのブログはこちらです~そのまんまでいいよ&ゆっくりしいや~こちらもよろしくお願いします


コメント

このブログの人気の投稿

リコードプロトコルver.ヨロズ 振り返りレポートシリーズ

撤退を決めるポイントを確認しておけば前進することに迷わない

検査結果速報!大排泄フェーズの主役はタリウムだった

メチレーションで終末期からの逆転を狙う(その1)

驚愕!デトックス能は復活&絶好調:メチレーションで終末期からの逆転を狙う(その4)

ああ、代謝の個性を無視しないで!:メチレーションで終末期からの逆転を狙う(その3)

胃瘻は戦闘ツール:メチレーションで終末期からの逆転を狙う(その2)

カビ毒がゼロになった!ヨロズハイパー解毒(その1)

ホモシステインの値は何も語ってくれない(その4):手段と目的を間違えないでね

MUSICA THE WITCH その3:積み木でヨロシク