リコード2年 をレポート / ちょいと考察(1年目のここがNG)

ふりかえりシリーズ第7弾
検査にたどり着くことができずに四苦八苦の1年目
なぜ?おかしな現象が続発?
回復困難とされる進行した3型だからしかたがないのか
リコードにまい進していればいつかは通り過ぎることができるのか?
わからなくても前進するしかなかったのですが・・・


レポートシリーズです
リコード2年 をレポート / 解毒篇その1(こんなことをやりました)
リコード2年 をレポート / 解毒篇その2(水銀)
リコード2年 をレポート / 解毒篇その3(バイオトキシン)
リコード2年をレポート  / 解毒篇その4(検査結果から
リコード2年 をレポート / 生活篇その1(知らずにやってました
リコード2年 をレポート / 生活篇その2(検査難民 めかくししたままのあゆみ)


リコードの究極の目的は代謝を最適化すること

さっぱりわからないまま、検査もできないままの1年ののち 理解半端にカスタマイズに乗り出した2年目を へこたれずに乗り越えてきて思い知ったことは

教科書通りである必要はないということです。

もともとリコードには 1、1.5、2、3の4つの型で考えるとはいえ 型は入り乱れ代謝の不具合は個人個人ことなっていて どうすればよいのかはそれぞれなのですから、「リコードを極める!」必要はなく、代謝改善のために最善を尽くすことを目標とするべきだと思います。

奇妙な反応のその理由を知って対応する

リコードではDr.BREDESENも 反応が悪い、回復困難とするだけあって 私たちのケースは奇妙な反応の連続でした。
当初は「まだ生ぬるい!」と 「アルツハイマー病 真実と終焉」を読み込んで 食事内容、サプリメント、運動etc.強化する、「まだ足りない」と 生活全般リコード漬けにする、さらに 「きっと成果が出るはず」と じっと我慢して続ける しかできませんでした。
検査結果を読み解いて対策していくあいだに 様々な情報に当たり、知識が増えました。
今 ふりかえると なぜ 1年目にあんなに恐ろしい目にあったのか、2年目で堂々巡りをしたのかがわかります。

勝手に作った「リコード」というイメージに縛られていたんだな、と。

本当の教科書は 身体そのもの。代謝の傾向を徹底的に読み解いて、最大に機能を引き出すには「アルツハイマー病 真実と終焉」を読むのではなく 実際の身体を見て、検査結果を読まなければなりません

検査をとばして始めてしまうケースは減っていると思いますが、
リコードを始めてみたけれどうまくいかない、とあきらめてやめてしまったり、うまくいかないのはやり方が悪いからだと自分を責めたり、きっとうまくいくはずとしがみついて事態をこじらせてしまったり・・・そうなりそうな感じがしたら 私たちのたどった道をちょっと参考にしていただけるとうれしいです。

こうすればこうなるのは当たり前

劇的改善!!喜びの回復祭りのあとにおとずれた なんとなくイライラする日々。
MMSEの逆転が示すように すべてが活発に動き始めた、にもかかわらず失語の症状が進行する状態(長谷川式低迷)。何とかならないものかと次々に対策すれど・・・
  


落ち込んだり攻撃的になったりする遺伝子があった!

認知機能が低下していた間の反応が薄くてボーっとした だけど穏やかなところから 外界の刺激を受け止めるようになったり、失くしていた病識が戻ってくることによる不安。
不安を取り除けるはずの抑肝散でなぜそんなに落ち込む??

「変だねえ、そんな人もいるんだね」といわれても「本当なんですけど?」とこころで反論、とりあえず摂取を中止。

3カ月後、ハイな状態が続くようになり 落ち着きがなくなった時に、「そうだ、抑肝散があった」・・・抑肝散、今回はなぜ攻撃的になる??

そのまた3か月後、現実と妄想の境が曖昧になり、考えたことが聴こえたかのように感じられるようになり、イライラが募っても もう、恐くて抑肝散は入れられない。

ああ、主犯はドーパミン

そんな日々から1年過ぎて、メチレーション関連遺伝子の検査の結果を見ればナルホド当たり前でした。

ドーパミンはやる気になったり、身体を動かす元気のもとになったりする神経伝達物質なんですが、検査で、ドーパミンを分解する酵素を作る遺伝子COMT(カテコールOメチルトランスフェラーゼ)3つあるCOMTのうち二つに変異があることがわかりました。
ドーパミンを適切なスピードで分解することができない、のですね。するとどうなるか。
分解できずにたまってしまう期間と どっと雪崩れて不足する期間が交代で訪れることになります。
抑肝散はドーパミンにも作用します。

不足してる時期+抑肝散→→→落ち込み

当たり前のことです。

じゃあ、ドーパミンが余ってる時期は?
抑肝散はカリウム値を下げてしまうことがある。
あまり気味のドーパミンによる活動性にプラスして
低カリウム→低ルビジウム→→→攻撃的行動の誘発につながる。
きゃーです。

そんなわけも知らずに身体の反応を見ながらおそるおそるですが、リバスタッチの減薬の際にはアセチルコリン(これも神経伝達物質)の急激な減少で混乱が起こらないよう、気分調節サプリとして少量の抑肝散に活躍してもらいましたが、これらをDr.の助けもなく適切な検査もなく勘を頼りにしていたのですから、本当に恐ろしいことをしていたものです。
この期間、攻撃的と落ち込みの波はアセチルコリンのせいだと思い込んでいました。
思い込み、これも怖いです。
対処法的には間違いが起こらなかったので結果オーライ。しかし、精神症状悪化の原因はほかにも実に意外なところにありました。

運動と筋肉とたんぱく質とサプリメント

リコードも半年を過ぎて身体もしっかりとしてきたころ、「運動」を「お散歩」から有酸素運動+筋トレへとグレードアップすることを目標とした取り組みを始めました。
さらに”The End of Alzheimer's” にある 体重1kgあたり たんぱく質正味量で1g との記述を読んで、あれ?ちょっと少ない???と 食事で摂るたんぱく質を増やす(後にプロテインをプラス)など、しつこい症状に対してサプリメントの強化もしています。

これらの変更でリコードグレードアップを目指したことが 妄想、心理的幻聴へと事態を悪化させていた!

運動で攻撃性?

筋トレするとイライラ発散、気分が落ち着きます!と言われますが
筋トレ効果として テストステロン(男性ホルモン)増加しました。甲状腺機能改善しました。悪いことではありませんが まあ、元気が余ってきちゃったと言えます。

たんぱく質増量、なぜダメなの?それはアンモニア濃度上昇

筋トレして筋肉つけるのなら、たんぱく質不足はヤバいって思いますよね?
それまでは野菜中心ならば「日本のうるわしき粗食」こそ、とKetoflexを組み立てていたのですが、簡易計算してみたら50gに足りないくらい・・・って!!
さらに 筋トレで筋肥大を目指すとなるとOVER60gあたりが?

正解、の気がしますよね?

徐々にわかってきたことなんですが、どうやら体重1kgあたり1gでは多すぎる場合がある。持ってる腸内細菌によるようなんです。イマイチ勉強進められてない分野なので、適量には個人差がある、というところまでで止めておきます。
Ver.ヨロズでは 現在 体重1kgあたり1g×0.7~0.8 が調子のよいところです。

さて たんぱく質過多から精神症状がでるまでのストーリー
多めのたんぱく質が分解されることで 体内にアンモニアが多く発生します。
アンモニアは解毒、排泄しなければなりません。
アンモニアを解毒して尿素に変換するのに必要な物質はBH4(テトラハイドロビオプテリン)というものです。これがたくさん消費されるんですね。
ところが、BH4は セロトニン、ドーパミンを作るという仕事も兼用していてアンモニアの方に取られて欠乏しちゃう。
セロトニンは幸せ物質と言われる神経伝達物質。うまく作れないとなると 悲観的になります。そこに 分解されずにたまっていくドーパミン、バランスくずしますよね。

良かれと思うサプリメントに思わぬ反応

どうもイライラしてるようだからセロトニンの材料になるように トリプトファンをいれてみようか?いえいえ BH4が足りてないから セロトニンができずにトリプタミンができちゃう。これが神経を興奮、攪乱する方へと傾けちゃうwww悪循環だったと思われます。

BH4についていうなら、金属や炎症や遺伝子の影響でパワーが落ちてる可能性もありあり(検査の結果、遺伝子、A1298C は無事でしたが)たんぱく質の摂りすぎとサプリメント、ダメですよ甘く見ちゃあ!

もひとつオマケにグルタミン酸

腸の健康のために ボーンブロス、ビタミンK摂りたかったら 納豆、お野菜美味しくぬか漬け、昆布のお出しカツオのお出しは和食の基本 これらは全部グルタミン酸です。
筋トレ後の疲労回復に グルタミンパウダー 体内でグルタミン酸に変わります。

グルタミン酸は 脳の働きをよくするって言うじゃない?

たしかに集中力のために必要ですが 過ぎたるは及ばざるがごとし。興奮おさまらず神経細胞死に追いやってしまう危険あり!!

グルタミン酸の横綱、乳製品とグルテンは排除してたとはいえ、一生懸命作ってるごはんが神経細胞を痛めつけてた可能性ありあり、どころかまったくよろしくなかった。

グルタミン酸はリラックス物質のGABAとシーソーの関係。GABAのサポートにグリシンでリラックス~とねらったものが シーソーの反対側へ作用してグルタミン酸+グリシンでさらに興奮!やってらんねええええです。

悪いことはなにもやってないのに!
(やってないつもりなのに)

いえいえダメですね~検査をとばしちゃってますから、対策がハズレです。
検査を断られ続けた日々が悔しくてしかたありません。
かと言って コグノスコピーでわかる範囲でもないので メチレーション遺伝子必須かな?と今は思っています。
でなければ、頻繁に検査をして反応が良くないことはすぐにストップするべき。

大多数はリコードの基本を守っていって そんなに問題が起きることはないのかもしれませんが 当てはまらない個体の可能性はゼロではないです。特に 若年で3型を発症するような個体はメチレーションがうまくいってない可能性が高いです。
「間違ってないはず」としがみつてがまんをするのは危険だと思っています。


やっとたどりついたコグノスコピー

検査難民の1年目が終わるころ、やっとオーソモレキュラークリニックにたどり着きました。グルタチオンの点滴もしてもらって やっと少し落ち着きです。
コグノスコピーはクリアしたものの 遺伝子、解毒のチェックはできないまま、主にサプリメンテーションで四苦八苦の2年目へと突入のお話はまた続きで。
ビタミンB群、イオウ系サプリ、メチオニンとホモシステインの関係などなどと未検査の遺伝子との関係でもつれてました。

激ヤバ?「メチルガード」

只今検査結果待ち、数値で見て結論出すつもりですが、遺伝子×メチルガードで3重に攪乱がおきていた模様です。
MTHFR C667T(++)or(T,T)の方へ、メチルガードをご使用でしたら 毛髪でコバルト&リチウムをご確認ください!両方ともがきわめて高い状態なら問題ありませんが、そうでない場合は・・・
なにが起きたか、引き続きレポートいたします。

「アルツハイマー病 真実と終焉」はただのきっかけ。ホントの教科書は個人個人の身体。かけがえのない命だと思いレポート続けます。

インフォメーション

ヨロズ公式Webサイトはこちら。
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メチレーション関連遺伝子検査↓こちらです
23andme の遺伝子検査を検討なさっておられるなら、こちらをおススメします。あとあととても役に立ちます。


なんでこんなにお値段が!?ってほどの違いがありますが、

88ページのガイドブック
247ページの遺伝子別 対応の手引き
63ページのそれに対する解説

検査結果に対する解析、アドヴァイス、すべて日本語でサポートなしで乗り切るのはかなりの根性がいるものかと思われます。
経済的に苦しいヨロズは可能な限り英語で頑張ります。

ヌートリジェノミクスは まずこちらの本から


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