ReCODEプロトコルver.ヨロズ / フィジカルトレーニング考察

”The End of Arzheimer's”「アルツハイマー病の真実と終焉」の
ReCODEプロトコルをもとにした取り組み、1年を過ぎました
Dr.BREDESENも回復困難というⅢ型 まだまだ闘いです


身体に働きかけることは脳にはたらきかけること
食事を整えて 睡眠の質を上げて 生活のリズムを見直し
ReCODEプロトコルはいわば身体全体に働きかけて脳におこった事件に対処する
そういう方法なのだと思っています
脳は身体の一部ですから当たり前といえば当たり前
食事 & サプリメントでの栄養補給・睡眠・入浴
ReCODEプロトコルの項目はすべて身体への働きかけなのです
運動はまさに身体へに働きかけ
大きな効果を生む重要な項目です
ReCODEプロトコルver.ヨロズ / 脳トレ考察
私たちはこのようにして 運動をステップアップしてきました

今できていることを続ける(スタート時)
プロトコルスタート以前 雨戸の開け閉め 布団の上げ下ろし 歩いて買い物などなんとか家事を分担できていた。失行、失認識があり バランスを崩しやすくトレーニングなどはできない。迷子の心配もあるので 散歩も一人では無理という状態。
少し遠いスーパーへ、バス停をひとつ分、通院ついでに少し散歩など 毎日の家事にプラスするぐらいがせいぜいといったところだった。

意欲と体力の充実を感じ取って提案する(4か月め)
プロトコルスタートから4か月めぐらいになると もしかして体調がいいのでは?と思うことが増えてきた。身体に余裕ができると自然と行動範囲が広がるようになり、ちょっとポストまで ちょっと自動販売機まで と ひとりで出かけることができるようになってきた。
病識もあやふやで 闘病の自覚もなかったが 一応プロトコルについて説明をしたところ「じゃあ、散歩に行ってこよう」と出かけるようになった。

無理をしない工夫と身体のケア(5か月め)
5か月め 日常生活の動作を超えた「運動」がそろそろほしい感じになってきた。このあたりがむずかしい。本人的にはさほど病識がなく、「元気になったのだからもう散歩もいらないだろう」
といわれてしまう。全身の神経を起こしていくための準備が整った というだけのことなのに。
主人の場合 
・厳しいⅢ型で皮質全体 特に左側頭に血流低下と萎縮のダメージが広がっているため、右半身の運動を意識にフィードバックすることができない。 
・機能低下とともに退縮してしまって筋力がなく いわゆるトレーニング的動作が厳しい
・説明が理解できない&身体の動かし方がわからない
といったネックがあった。
進行状態やタイプによって人それぞれに 困難箇所は違うだろうが 生活動作からトレーニングへのステップアップには気をつけたいところが多々ある。

外反母趾 膝関節症 股関節症への対策
外反母趾 膝関節症 股関節症がある場合は 散歩は階段や坂道で少し息が上がるぐらいに歩くことが推奨なのだが、それで症状を悪化させてしまう可能性がある。


まずは歪みをとることを考える。足にたくさんの筋肉と関節があり 体重がかかることによるショックを吸収できるようになっている。まず のばす。それから自然に脱力。そして動かす。ヨロズ音楽塾でのピアノを弾く手のケアを足へと応用したものといえるかもしれない。関節は本当に不思議なもので のばす→脱力→ムリなく動かす で自然な位置へと戻っていく。


足指と足のアーチのケアに続いて足首・膝・股関節の位置関係を矯正する。
よろず音楽塾での発声法のレッスンの基礎部分に重なる。体重という負荷を利用しながら 各関節の位置を整えていく「ふらふら体操」で最低限の筋力の復活を待つ

体幹筋へのアプローチ(大腰筋・腸腰筋・多裂筋など)


足ふり

ゆっくりとした動作なのでサポート筋力が不足している状態の関節を痛めることなく 段階的に筋力アップができていく。まずは正しい足の振り方をマスターすること。回数によって負荷&効果を上げていく。
片足につき30回~100回

アルツハイマー病が身体的能力を奪っていることを軽視せず 散歩から出発していわゆる「筋トレ」を始められるようになるまでにケアをしておきたいところ。
ケアの順番は地面と接する足の裏から始めて上へ 身体の中心からはじめて外側へ。
骨格が下から順に積みあがって肩が天秤棒のように水平に乗り一番上に頭蓋骨が乗っている状態へ、そしてその状態を支えてゆっくりとした動きができるためのインナーマッスルの復活を注意深く見守る。



動作と運動のはざまで(6か月め)
6か月め 失行とバランス感覚の喪失に阻まれながら 何とか日常動作に”毛”の生えたような運動からの脱却に向けてのチャレンジが続いていた。「お散歩よりも少しは身体にきびしい運動ってないかしら?」との問いかけに対して「ラジオ体操!」との答えをくれた友人がいた。
なるほど。きちんとやれば なかなかの運動になる。向かい合ってラジオ体操をすることに。ああ、しかし・・・ラジオ体操の動作そのものが理解できない!とまどいながら手がぐるぐる回るだけ。これが何の運動になるのか?と思いながらもなんとか毎日続けていく。
室内でのお散歩体操に 踏み台を導入して 上って降りて 脚力強化と有酸素運動を狙っていく。ヨタヨタと危なっかしい動作をする主人の様子に半ば苦笑しながら「やらなければ効果ゼロどころかマイナス」と黙々と続けていく。

ReCODEプロトコルVer.ヨロズ / フィジカルトレーニングvol.1

運動の目的を見据えて(7か月めから)
ReCODEプロトコルでは 食事とサプリメントによる栄養補給 生活時間を整えることによる代謝改善 良質な睡眠による脳神経のサポートと並んで 運動が大きなウエイトを占めている。「運動」がになっている項目は多岐にわたっていて それぞれに効果を上げるためには厳密な運動計画を立てていくことが理想。The End of Arzheimer's にもReCODEを理解しているトレーナーについて運動をしていくことが推奨されている。


主人のような重篤な患者には特に綿密で効果のあるトレーニングが必要なのだろうとは理解できるが 現実は厳しくその時々の状態から必要なトレーニング内容へ持ち上げるまでの遠い道のりにため息をつくばかり。スポーツセンターでのジムトレが比較的安全に初心者から継続してステップアップができると教えてもらって調べたところ 自宅から20分ほどのところに市の「障がい者スポーツセンター」があった。障がい者手帳があれば 介助者も無料で利用でき 一般でも格安。各自治体にあるはずなので 是非調べてみることをお勧め。


という好条件にもかかわらず 本人、断固拒否。仕方なく演奏する身体を作るヨロズ音楽塾のトレーニングをベースに 自宅でのトレーニング項目を充実させて 効果を上げていく方向で継続。


筋肉を強化するためのトレーニングと高めの脈拍で持続する有酸素運動の組み合わせ、午前中の絶食中と 午後栄養補給後との波を作っていく。

運動の行く先(1年を経過して)
ReCODEプロトコルに取り組んで1年を経過。運動がとても大切で しかし 実行が難しくさらに質の見極めが難しいものだというのが実感している。Ketoflex12/3 であれ 睡眠時間であれ「やっているけれどこれで効果は?」との宙ぶらりん感や焦りは少ない。
1年を経過して 横断歩道の真ん中 何もないところで転んでいた主人が颯爽と歩くようになり メタボなお腹がKetoflex12/3でしぼんでシワシワだったのがきれいに割れた筋肉になり 当然身のこなしがスムーズになってきた。トレーニングのベースにあるのが 演奏のための身体づくりメソッドなので、主人が演奏するオーボエの音色にツヤが増しているのはうれしく、いわば当然の効果なのだが、半面 演奏に使わない上腕 前腕などの回復が遅れている。きっとその部分の運動に対応するシナプスの回復にも遅れが出ているのではないか、などとの心配が尽きない。
この先 運動はどこへ向かっていくのか?

ReCODEプロトコルとは ザックリと表現すると この上なく良好な身体を保つことで アルツハイマー病に対抗しようとするものだと言えると思っている。そのために この上なく良好な身体を目指してトレーニングを続けることになるのだろう。
ひとまず 腕の筋肉のために「漬け物石リフティング」を追加した。今のところ効果は上々。

まとめ
もう一度繰り返すが、ReCODEプロトコルは この上なく良好な身体を保つことで アルツハイマー病に対抗しようとするもの。運動を運動だけと見ないで 全身的 総合的活動の一部として身体と命を守るために行動していきましょう。ムリは禁物。できることから出発して 目的地を見失わないよう 最適化を繰り返していくものだと思います。



困難も多いReCODEプロトコルですが 取り組む人が増えることを願っています。

ReCODEプロトコルにまつわる困難とリスクについての考察 

アルツハイマー病とどう生きていくか あまりにも過酷な選択




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個人的に連絡くださってもいいです!

繰り返しになりますが 主人は最も治りにくいと言われるタイプです。
改善が難しいと言われても 私たちはあきらめていません。
私たちよりももっと大きく改善する可能性のある方が大勢いると思っています。


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