ReCODEパラドックス / リスクを冒して 誰のために何のためにReCODEをするのか


地震・大雨・逆走台風 そして 記録的な酷暑
2018年の夏が過ぎてゆく


8月なのに今回ブログトップの写真がアジサイなのは
アジサイの季節にタイトルを作ったところで止まってしまい
 書き進めることができなかったからです
1年近く保留にしていた問題をじっくりと考えていました

「アルツハイマー病 真実と終焉」出版から半年が過ぎ
ReCODE実行者がじりじりと増えてきているのは喜ばしいと思います
しかし現実にはたいていの人が悩みながら進むことになりそうな気がするのです

誰が 誰のために 何のために ReCODEをするのか

始まりは とある診察室での会話でした

MUSICA(以下M):先生、前回お話しました本のプロトコルで 主人の具合がとても良いのです。本ではまずはこの一覧にある項目の検査をするようにとなってるんですが、普通ではできないものが多いらしくって・・・大学病院の(主治医の)先生が「大学病院でできない検査も、開業の先生ならできるかもしれないので尋ねて見られたら?」おっしゃってたんですが。

Dr.:そんなあ・・・開業だからって何でもかんでもやりたい放題できるってわけじゃないよ。無茶言うなあ。

M:ムリなんですか?

Dr.:保険医としてできる範囲があってね、それは破ったらまずいの。それに、あの本立ち読みで見てみたけど 僕としてはあまり評価はしないな。都合のいい事例を並べ立てたこういった本のお決まりの書き方だ。

M:でも現実 プロトコルに基づいて生活改善をして 主人は随分回復してるんです。先生、ずっとご覧になっててお気づきじゃないですか?

Dr.:この病気はいろんな時期があって、進まないでずっと同じなんて人もね、高齢だけど、もう10年ばかりあまり変わらない人もいるよ。たまたま ストレス軽減したとかで安定するってこともあるしね。

M:(半年前まで、あの、爆弾進行と嘆きをいっしょに見守ってくれてたんじゃなかったんですか!?)声にならず言葉を飲み込む

Dr.:それで こんなこと検査したとして それで何をするわけ?

M:サプリメントの調整とか 本の記述に基づいて・・・自己責任で・・・

Dr.:はあ?なにそれ?自己責任って それ 奥さんが勝手にやってるんでしょう?ご主人がご自分で選択したの?本人の意思確認とった?もしも 健康被害とか事故につながったとき いくら夫婦とはいえそれは訴訟問題になるよ。(あの~?誰が誰を訴えるんでしょう?)治療行為に同意する意思確認とった方がいい、某病院のそういう専門家紹介できるけど?


治療行為意思確認

あまりに意外な方向への話の展開に唖然としたものの
冷静に考えれば 一理あることと胸の中に重くのこりました
昨今、終末期医療などにおいては話題になることも増えてきた
治療行為意思確認ですが はたしてアルツハイマー病においては?
発病以前に「もしもアルツハイマー病になったら」

・ReCODEを実行しようと思う または実行してほしい

今後こういった書面を作っておくことは大切になるかもしれません

現在では
発病後に家族がやっとの思いで情報にたどり着き
藁をもつかむ思いでスタートするケースがほとんどでしょう
病気の性質から考えて
よほど早期でない限り 本人には決定するだけの能力はないはずです
まして 自力で調べて 自己管理でプロトコルを行うなど不可能です

「ご主人がそんなことやってほしいって言ったの?」
「言ったとしてその発言に信用性あるの?」

主人は本当に望んでいるのだろうか?
回復できたとして その時に本当に喜んでくれるのだろうか?
毎日 問いつづけながらReCODE生活を続けています


わたしたちのケースとその時々に考えられるリスク
診断直後
「病人扱いするんじゃないっ!」
「家族に迷惑かけるぐらいなら自殺する!」
という 大荒れ状態にくわえて 私自身にも「治療法なし、進行性」で アルツハイマーといい勝負の余命宣告付き診断、義母が混乱に巻き込まれ危険につき避難、と大混乱の日々でした。
とはいえ まだ 言語機能も認知力もいくぶん保っていたので、長い時間をかけて「どう生きていきたいのか」「現実問題、何が可能なのか」を何度も話し合いました。
その結果
1.治らないものとして 残り時間を悔いのないように生きる
2.治るかもしれないとして できる限りのことをする
この二つのコンセプトをつらぬいていくいこと
主人が忘れても私が覚えていること
記録を残して子供たちに手わたせるようにしておくこと
となり、今なお同じコンセプトで生活しています。

その時点ではReCODEを知ることなく、スタートが遅れてしまったのはとても残念ですが、ReCODE的行動の半分くらいは「健康法」として、それとは知らずに始められていました。

ReCODEに出会って
それから2年 下記ブログでReCODE(当時はMENDプログラム)のことを知ったときには主人の能力はおそろしいスピードで失われて もはや普通に話は通じなくなっていました。


1.治らないものとして 残り時間を悔いのないように生きる
2.治るかもしれないとして できる限りのことをする

ですから 基本は穏やかな主人を守る生活をつづけながら、ダメ元の健康法としてのスタートでした。病気が進行して主人自身は、悔しさや不便さを感じなくなり、乱されることがなければ主人の世界の中でゆっくりと生きていましたから、「ご飯のメニュー、変えてみたよ」「サプリお取り寄せしたけど、飲んでみる?」といった具合に。
「できることはやったよ。後悔しなくてすむね」それは私の希望で、私の意志だったのではないかと思います。

スタートに当たってのリスク
上記の[2]のコンセプトによって、半日断食などの生活習慣はすでに実行していたので 私たちはほとんど苦労なくReCODE生活に入ることができましたが この時点で大きなストレスを感じる方もあるでしょう。それは一体誰のため?けれど介護者の「やってみたい」というワガママだけではないことが 半年後にはわかるはずです。

5か月目の効果と進行の恐怖
主人の暮らしを見守る形でゆっくりとReCODE生活を続けてふと気がつくと 主人の具合がよくなっていました。会話ができるのです。食器をひっくり返すこともなくなり、着替えもスムーズにできるようになりました。ダメ元健康法だと思っていたので 検査ができていません。
主人はどうやら 3型、毒性アルツハイマー病らしい。検査をもとに毒素を特定して対処しなければ やはり進行はとめることができない。
一時的に多少具合がよくなったとしても そこ止まり。さらに回復を求めるなら検査は必須です。
上記のような診察室での押し問答や 恐怖でこわばる私の表情を 少し認知機能が戻った主人が目の当たりにするようになりました。

何かがうまくいっていないのはわかる、けれど 何がどうダメなのかがわからない

説明を聞き 理解したいと思っても理解がついていかないことが「わかる」ようになり、不安がつのり 強い自己嫌悪にさいなまれる

そもそも進行してしまっていた時期の記憶が曖昧なのですから「そう言えばよくなった、よかったな」などと思えるはずもなく、むしろ症状を目の当たりにして愕然とすることがふえていきます。

回復に伴って増す不安
さらに つらいことに、発病以来のぎくしゃくした人間関係の残念だった思いがよみがえってきて、悪夢にうなされたり身体がすくんだりするようになりました。


こうなってくると ますます誰のためのReCODEなのかが分からなくなります。
医療機関で冷たくあしらわれることに対するファイティングモードは はっきり言って私自身の心の崩壊を食い止めるためでした。
私の不安でたまらない気持ちを主人が共有してくれる、という「回復」が誰のためだったのか。
前にも行けず、後ろにも行けず、とにかく毒素による再びの急激進行の恐怖からだけは逃げ切りたい。それが実現してさえいれば維持で充分だったのですが。

目くら撃ちの危険
この時期のリスク。医療機関の協力が得られないまま、サプリメントを使用していましたが、上記Dr.がおっしゃるように「自己責任」といっても難しいものがあると思います。
私たちの場合、


この ブログの管理人さんにアドヴァイスをいただきながらでした。すべてを自己選択、自己管理はとても難しく サプリメントの中には検査結果を見ながら慎重に使用するものも含まれています。
改善させたい思いが、悪化を招く恐れ。
発がんの可能性が指摘される場合もあります。
それでも毒素の影響から逃げ切りたい、それは誰のためだったのでしょうか?

ReCODE法 認定プラクティショナーの誕生
現在ではリコード法を学び認定を受けられた2人のDr.がおられます。今後さらに増えていくことを期待します。

日本初のRECODE認定医 今野先生のクリニック

暖かいお人柄で豊富な経験でサポートしてくださる菊池先生のクリニック

認定医ではありませんが「アルツハイマー病 真実と終焉」監修の白澤先生のクリニック他、栄養療法を取り入れているクリニックでは 協力を得やすいように感じています。

8か月目の混乱からプラスアルファの持久戦へ
相変わらずアタックしては却下される 検査難民状態が続いていた。意思疎通がスムーズになっていくのにも関わらず 症状があれこれ出現する。恐怖を振り払うにはプロトコルを強化していく以外に考え付かなかった。リハビリ項目を増やし、筋トレをステップアップして 毎日がずっとトレーニング。外出もせず、仕事もなく、二人して精神的に追い詰められていく。
ReCODEはいったい何のために?誰のために?
毒素の特定はできない。
不安を感じる力を失っていた状態から 無理やりに引き戻されて 挙句にとてつもない不安の中に投げ込まれ、さらにそのうえで毒素の影響からあっという間に落命でもしようものなら主人にとってReCODEはただの有難迷惑だ。

”The End of Arzheimer's”の中でDr.BREDESENが「広範囲にダメージが広がった3型」にReCODEは効き目がないと言わんばかりの記述をしていた理由はこれか!と恐れに身を固くした。熟読すると、改善は100%だと言いながら「反応がよくない」というただしが結構ある。

ReCODEって何なんだ?何のために?誰のために?



たぶん一番苦しい時期だったと思います。
それからさらに8カ月 協力してくれるクリニックにたどり着け、スクリーニング検査ができて、治療の提案をしてもらえる体制がやっとととのいました。結局毒素は追いつめられていません。
「そんなことで大丈夫?」と思いましたが そこはさすがにDr. さじ加減、お見立ては目くらめっぽうジタバタするのと全然違います。特定はなくても身体の持つ解毒能をうまく活性化していただけています。
カスタマイズ、第1回の追跡検査、そしてまたカスタマイズ。
Dr.BREDESENのメソッドで足りないところはver.ヨロズで補いながら、気がつけば主人と二人三脚になっていました。ReCODE生活はすっかり身について 初期のような窮屈さももう感じません。
気がつけば、食事や運動の成果が積み重なって身体が丈夫になり 少々のダメージで急激に容体が変化するかもしれないという恐怖も感じる必要がなくなりました。進行するしかないと言われていた私自身の容態も たぶんReCODEのおかげで横ばいのまま維持できています。抗生物質も一時休止となりました。

15か月目生きる力を信じる
この15カ月、主人にとってはただの有難迷惑だったのかもしれない。
その思いは今でもしょっちゅう頭をもたげます。スタートの時点で広く傷ついてしまっていた脳は ちょっとやそっとのリハビリで戻らないからです。ReCODEに邁進したからと、どうなるものでもありません。
認知機能が回復した主人には 失語、失書字、失行、記号失認識の現実が厳しく迫っています。ReCODEで認識力が強化されるほどに ますます本人には厳しく感じ、リハビリしていても精神的な苦痛に耐えている様子がよくわかります。
その精神的苦痛は 何のために?
ReCODEのおかげで15カ月前には失う方向へまっしぐらだった 主人の命と時間が 今、未来に続いています。苦痛を乗り越えて 今、手にした時間を生きていくのは主人の力でしかありません。
ダメージ リハビリ つらいですか?
ReCODEは有難迷惑だったでしょうか?
これから結論を出していくのは主人自身です。
どうか折れることなく進んでほしいと願っています。

おしまいに
考察への貴重なきっかけを下さった 上記 会話にご登場いただいたDr.ですが「知ってて放置はできません」「危ないと思ったら止めますよ」と言ってくださいましたが やはり敷居が高く それっきりになってしまいました。
認知症サポート活動もなさっておられる先生ですから いつかどこかでお会いするかもしれません。その節には どうぞ 強い意志で再び人生にアタックをしている主人を ありのままにご覧くださいますように。



誰が 誰のために 何のために ReCODEをするのか

回復しなければ つらい目に合うこともなかったのに、と思うこともあるかもしれません。結論は一つではないと思います。

インフォメーション

主人への取り組みをベースにリコード目線で音楽療法を編み上げました。
リラクゼーション&フィジカルトレーニングに音楽を組み合わせました。
ReCODE的生活にをベースに構築する個人仕様です。

幼児からシルバーまで!ヴァイオリン・ピアノ・ヴォーカル 楽しく学ぶならここ /京都 よろず音楽塾


Youtubeチャンネルにリハビリの様子が時系列でならんでいますYOROZU×YOROZU

RECODEプロトコルに必要なものは 毎日根気よくつづけること。どんなにつらくなっても信じること。身体と命を守るための当たり前の行動だから 必ず良い反応があります。主体は本人、そして支える家族。

実行者、回復者が増えてくることを望んでいますが、中途半端な実行は危険なこともありますから、しっかりとしらべていただきたいと思います。

ReCODEプロトコルにまつわる困難とリスクについての考察 

アルツハイマー病とどう生きていくか あまりにも過酷な選択




まずは「アルツハイマー病の真実と終焉」をお取り寄せしてみましょう。

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個人的に連絡くださってもいいです!

私たちよりももっと大きく改善する可能性のある方が大勢いると思っています。
主人は改善が難しいと言われる型ですが 私たちはあきらめていません。



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