スペクト&髄液検査 この結果から導き出されるものは?

本家リコードでの反応が悪い10%に対応すべく ヌートリジェノミクス視点を取り入れて リコードプロトコルVer.ヨロズ を考案、前進中です

ヌートリジェノミクス 検査結果はどこへ消えた!?

なぜだ?どうして毛髪の検査結果が行方不明?
ヨロズ的変更で成功したことを数値で確認したうえで ヌートリジェノミクス視点を加える以前のリコード取り組みの「これ、やばかった!」をレポートをする計画がストップしたままです。そこへ10月に検体採取した 髄液検査の結果が戻ってきました。
と、いうわけで、スペクトの結果と合わせて急遽レポートいたします。
体当たりで道なき道を切り開いてるのだから仕方のないこととはいえ リコードプロトコルVer.ヨロズ対応の検査&対策、うまく回せるコツを早くつかみたいものです。

スペクト結果より

ヨロズの読み取り

初診からの一連の検査以来のスペクト、5年8か月ぶりです。
無理やりに診察室のパソコンの画面印刷してもらって持ち帰ってきましたが

2014年2月です









そして2019年10月


分かりにくいですねえ。ごめんなさい。
2014年の画像では、広い範囲に何となく病変が広がっている感じです。
2019年の画像では、シビアなダメージ部位が増えていますが、靄がかかったような広範囲の血流低下は消えています。
図ではわかりにくいので血流低下指数を読み取って解析してみましょう。

側頭葉 
左右ともに振り切れています。初診時、ほぼ症状がなくMRIでも異常が見られない状態で左側頭の血流低下がすでに振り切れ状態でしたが、追い付く形で右も振り切れています。
変化率で言うと左右同程度。

後部帯状回
左右とも健常者平均の4倍程度、初診時からさほど変わらず。

後頭葉外側
左:健常者平均の4倍程度→5倍程度
右:健常者平均の3倍程度→4倍程度

後頭葉内側
左:正常域若干はずれ→正常域
右:健常者平均若干高め→健常者平均以下

数値はでは出ていませんが画像上で前頭の血流低下は改善、ほぼ異常は見られませんでした。

いやはや、症状は正直です。
約6年の間に 確かに失行、失語が激しくなりました。
両側頭葉の血流低下が示しているのは萎縮、脳室の拡大などということでしょう。高校卒業時からリコードまでの約30年間の記憶が消えてしまったのもこのあたりが影響しているのでしょう。
側頭葉の変化の激しさに比べて 他部位での血流低下は大きくなく、改善しているところもある。
見比べなど、超短期記憶の回復、新規記憶の形成、集中力の持続などと一致する結果だと思われます。

診察室にてDr.の説明

Dr.:この頃はどういった感じですか?結果、でてますけどね、今説明しましょうか?

YOROZU:言葉は相変わらず出にくいですね。動きにくいのが右手だったのが、ここのところ左手の制御も難しそうです。スペクト的に何か?

Dr.:そうね・・・おっしゃっるように、ご覧下さい、右側の血流低下がかなり進んでますね。これが前の(パチパチと切り替える)ずいぶんとね、具合が悪いところが増えてますね。

YOROZU:あれ?先生、ここは?正常値になってますけど?

Dr.:あーそこね、そこはやられちゃいかんとこだから、まそんなもんよ。

YOROZU:??????

釈然としないので考えてみる

比較するのが初診時のデータ、まだ普通に仕事もこなしながら「あれ?何か変?」と思うくらいのころのものだから、悪化しているのは当然。ですが、点と点で結んで 延長して こんな感じで進行していくんですよ、というような解釈をするのはいかがなものでしょう?
これは改善?という質問に対して、本人同席してるところでピシャッと否定するのも結構合点がいかない。
そんなことを思うのも 進行具合に対してリコードでなにがしかの効果があったと思ってるからなんですが。(Dr.的にはありえないとおもっている)
初診時よりもダメージはシビア。しかし、リコードの効果の有無を確認するには 何一つ治療的手を打てなかった3年の爆弾進行の地点でのデータがない以上、一定期間の後もう一度スペクトをとらなければ無理ですね。
今回だけ見てもどうとも言えない。それが冷静な結論です。

髄液検査結果より


こちら、今回、すべて項目で診断時のレベルを下回りました。
さてこれをどう読むか?

アミロイドβは減らせたのか減ったのか?

まずは主治医のコメント

「一貫してAbeta42が低値であり、2015年から2018年までの間に一旦増えたように見えましたが(といっても正常に比べるとかなり低いですが)、2019年にかけてさらに下がっています。これは、脳内の老人斑がまだ増え続けていることを示唆しています。」

そして検査担当医のコメント

「abeta40, abeta42の値が40/42比が高いまま低下してきてますので、ADの進行に矛盾しないパターンかと思います。」

タウの減少は排出できたのか細胞脱落を意味するのか?

まずは主治医のコメント

「p-tauに関しては、変性した神経から漏れ出てくると考えられているので、2018年まではその値が上がってきています。しかしながら、中等度~高度以上になると、神経細胞自体が減ってくるので、年々p-tauは下がってくることが知られています(アメリカのDIAN研究および本邦で最もデータを持っている新潟大学にも確認)。ですので、昨年から今年にかけて神経細胞の脱落が進んだのではないかと懸念しています。」

そして検査担当医のコメント

「t-tau, p-tauも下がり傾向で、これもADの進行期のパターンでよさそうです。」

なんだかとても違和感のあるコメント。はて???この2Dr.はいったい何が言いたかったのでしょう?

アミロイドβ、タウ値の減少は後期突入を意味する?!

とっても違和感。アミロイドβ、タウの排出に取り組んできて、今回の結果は取り組みの「成果かあり」とみてはいけないのかな?
何か認識が間違ってたのでしょうか?とあらためてお勉強してみました。

えー、これはよく見る、アミロイドβは発症の25年前から、タウは15年前から蓄積が始まる、という図です。リコードその他「アミロイドβ、タウの産生にストップをかけ、発症を防ぎましょう」&「蓄積したアミロイドβ、タウを排出して、その毒性の影響を回避しましょう」と、あの手この手で取り組むわけですが、もしも何もしないで進行にまかせていたらこの先アミロイドβ、タウがどうなっていくか?
実は知らない。そして、案外語られていないぶぶんだと気づきました。

知らないままでは上記の2Dr.のコメントの意味が不明です。

進行とアミロイドβの関係

長い年月かけて蓄積したアミロイドβのうち凝集しやすいアミロイドβ42は 症状が出始める少し前から髄液の中から減り始めます。これは、凝集してニューロンに絡まったり、老人斑として皮質表面に沈着するためです。
老人斑は脳内の毒性物質をバインドして無毒にして貯蔵したもので、毒性というよりも脳を守っているという説が現在では有力です。老人斑でいっぱいの脳にも健全な神経細胞が存在する。老人斑を除去しても認知機能はよくならない、どころかさらに悪化する例が観察されるなどの研究結果があります。
しかし、老人斑の形成にも限界があり、限界を超えて毒性物質曝露が続くと、細胞は死滅するしかない。

迷探偵ヨロズが今回の結果を読み解くとすれば

今回のアミロイドβ低値は、脳内の毒性物質負荷のために老人斑が増加している、とも読めますし、リコードの取り組みによって排泄された、とも読めます。これだけではどちらともいえない。

2018年~2019年にかけて主人の状況は やっと検査ができて バイオトキシン、ヒ素、鉛、アルミニウムなどの有害金属ハイレベル曝露が目に見える形になり、続いて毒性物質排出に精を出している、という状態ですから、脳内で老人斑によるお掃除も進行していたならそれはそれで悪くない。
逆にリコード取り組みで排泄されたのなら、もしかしたらちょっとヤバい状況かも?です。

さかのぼって、2015年~2018年の上昇は?

2015年当時ですでにアミロイドβ低値ですから、自然に任せるならずうっと低値のはず。(赤いライン

途中で一回山ができてまた減少(青いライン)しているのが、一般的な変化曲線を逆にたどっているのならいいですけどね。
とはいえ、進行型であってもリバース型であっても、この先アミロイドβは減っていく。ならば 今後アミロイドβの追跡をしても何もわからない、ということになるんでしょうか?それともアミロイドβ40とアミロイドβ42の比を追跡すればリバースor進行を区別できるのでしょうか?ご存知の方がいらっしゃったらぜひ教えてください。

進行とタウの関係

タウはまず細胞内にたまり始め、髄液中にしみ出す、死滅した細胞から放出されるなどして濃度が上がっていきます。放出されたタウの毒性で、新たに細胞内にタウが蓄積、死滅、放出と繰り返されます。そのため、指数的上昇はアミロイドβより遅れてやってきてますが増え始めると爆発的。発症後も増殖を続け、多くの神経細胞を死滅させていきます。
タウが減少し始めるのは、死滅してタウを放出できる生きた細胞が減少した結果ということになります。つまりは後期突入、重篤状態。

迷探偵ヨロズ、タウ値の変化を読み解くとすれば

アルツハイマー病、異常値カットオフが50とされていますが、初期から中期にかけて軽く100近くまで上昇するのが普通です。一般的変化の図でも、発症後10年では、まだタウ値上昇傾向で描かれています。
さて、主人の場合です。記憶障害よりも動作や言語、という症状でしたので、診断前年の検査でグレーゾーン(40台、数値はもらえていません)から1年未満で50越えしたことでアルツハイマー病と診断を確定した、という経緯があります。
その勢いで増殖したとすれば、下図の黄色のラインを描くだろうと予測されるところ、2018年で予想を大幅に下回る、そして今回の下降ならば、2017年あたりにピークのある山なりカーブ(青色ライン)が自然なのでは?と思います。
「本来ならば上昇を続けているはずの値が、何らかの抑止力によって下降に転じた」
リコードでの努力の結果だと読みたいのですが、実際のところはわかりません。



かかりつけDr.にきいてみた

毎回(といってもまだ2回ですが)手の動き、歩き方、片足立ちなどのチェックをしてくださり、食事や解毒法のアドヴァイスを頂いているDr.に、「タウ値の下降が細胞脱落だというコメントなんですけど、どうなんでしょう?」とぶつけてみました。
「へ?あたしゃあ、タウはようわからん。けど、前回より よう動いてるし、反応もあるし、これで細胞が死滅とはおもえんけどなあ。。。」
そうなんですよね。
後期突入?そんなバカなの状態です。しかし、まだ機能回復には至っておらず大量細胞死を否定できる段階ではないので、引き続きトレースしたいものです。
失語はひどいし、描画は無理だし、検査師さんにご機嫌取られると「は?馬鹿にするのはやめてください。しつれいな!」と言っちゃうのでMMSEもほぼ不可能ですから、半年ぶりの10分の面談で「スペクト画像」と「数値」を組み合わせると「ご愁傷様です、リコードは失敗ですね。」となる、とはいえ、保険を使ってお高い検査をして、3年半のブランク期間を直線で(赤いライン)結んでしまう無邪気さってそれでいいんですかね?

スペクト&髄液検査でわかったこと

スペクトはとても正直に症状を映し出すものだな、とあらためて思いました。
髄液の検査については、リコードの効果を読み取るには不適切。
上記2Dr.の奇妙なコメントより、大学病院が知りたかったのは「治療しないでいい病気で、誤診ではない」ということかと。「治療しない」ために多額の保険を投入して検査をするのだというのが、今回の検査でヨロズが追いつめた結果でした。
治療法を模索するために近い将来日干しになることを覚悟で私費検査を重ねているリコーダーとしてはなかなかに痛い結論です。

そして「ご主人様が穏やかに過ごされていること願っております。」とコメントを結ぶ現実感のなさ。大学病院、無邪気なまま不治の病を研究として扱える幸福なポストですね。
これだけ食い下がってデータを(保険で)引き出してるだけで、われながら結構モンスタークライアントだなあ、と思うのですが、親愛なるDr.!まだまだ直球で食い下がらせていただきます。

ヨロズからの手紙

いつも無理をお聞きくださりありがとうございます。
バイオマーカーから今後を予測することはライフ計画にとても役立ちますね。


老人斑の増加は、脳内の不要物を固めて沈着させているということととらえたいと思います。
かねてよりの希望だった カビ毒曝露検査、重金属曝露検査、化学物質曝露検査、4年目にしてすべて私費で行うことができました。
結果は高被曝状態、Aβの沈着がなければさらに危険が増大することと思われます。
代謝にかかわる遺伝子の検査もできました。結果に基づいて 完全オーダーメイドで代謝改善に臨んでいます。
ADであるか、進行するか、すでに破壊が進んで手が付けられないか、
それはそれとして、現在毒物にハイレベルで曝露、体に変調をきたしているのであれば、可能な限り負荷を取り去ってあげたいと願うのが人の気持ちだと思っています。
今しばらく 毒素対策が続く予定です。
願わくは、もっと早くに楽にしてあげたかった。正直なところです。




標準医療では治療的行為は何もしてもらえません。リコードプロトコルver.ヨロズ、前進してまいります。

願わくは、もっと早くに楽にしてあげたかった。正直なところです。
初診から6年たっているのですよ!!!

インフォメーション

ヨロズ公式Webサイトはこちら。
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Facebookグループ 何ぴともアルツハイマー病で死ぬなかれ! ではヨロズのヌートリジェノミクスNOWを主にライヴで発信中。



ヌートリジェノミクスの第1歩
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23andme の遺伝子検査を検討なさっておられるなら、こちらをおススメします。あとあととても役に立ちます。


なんでこんなにお値段が!?ってほどの違いがありますが、

88ページのガイドブック
247ページの遺伝子別 対応の手引き
63ページのそれに対する解説

検査結果に対する解析、アドヴァイス、すべて日本語でサポートなしで乗り切るのはかなりの根性がいるものかと思われます。
経済的に苦しいヨロズは可能な限り英語で頑張ります。

ヌートリジェノミクスは まずこちらの本から


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