リコード2年、さわると消える リハビリの恐怖

さあ、リコードでアルツハイマー病の進行はとまったぞ!(だといいな)
でも、ダメージを受けた脳は修復されなければ 結局、脳機能回復とはならない。
どこにどのくらいのダメージ?
それは ひとりひとり違うこと。回復の途上で何が起こっているのだろうか。

「ビルに手榴弾」と形容されるⅢ型アルツハイマー病
不思議の森での何とも奇妙な冒険のものがたり NOW 進行中です。
リハビリレポートと推理大作戦でまいります。



昨年4月のレポート ↓
ReCODEプロトコルによる回復実感はこのように・・・

前回、脳機能回復の不思議についての記事を公開してから10カ月あまりがたちました。

解毒、重金属排泄、Ch-e阻害剤卒薬、とプロトコルは順調に進んでいます。
コグノスコピー値 ほぼ目標値
髄液中のアミロイドβ40改善、Pタウ、Tタウ も良好値を示し 体調、精神状態ともに安定した状態で リコード2年に近づき、初診から5年を超えました。

失われた能力と 復活した能力の奇妙な組み合わせと移りかわり、リハビリにまい進する現在 主人の脳の中で何が起きているのだろう?

只今こんな感じです

リハビリするほどに失われて苦労が続く能力

書字、音読、単語想起・発音、指先のコントロール(末端の見当)、視覚情報の処理(記号認識)、発病以前の思い出の想起(長期記憶)

消失と再獲得を繰り返す能力

距離感、時間見当、生活動作

ゆるやかに回復する能力

体幹の保持・握力他 身体感覚、見比べる(超短期記憶)、段階的思考、試行錯誤しつつ結論が出るまで忍耐する、記憶の時系列的整理

※新規記憶の形成は若干の衰えはあったものの発病以来失ったことがない奇妙なアルツハイマー病

これはいったい何なんだ?

アルツハイマー病というよりも 脳機能障害という方が当たってるかもしれない。
この半年余りで ゆるやかに回復していく能力のおかげで 随分暮らしやすくなった。
運動をしっかりとこなし、身体が安定してきたことも関係しているのかもしれないが、ひょっとしたら 発病前よりもコミュニケーション能力や精神の安定といった面では状態がいいのではないかと思うほどに。

そして 今、回復してきた頼りになる脳力がある。その力を駆使して根気よくリハビリを続けていけば 時間はかかれどもやがて大半の不便は解消していくのではないかと 希望をもってリハビリに取り組んでいる。
アルツハイマー病から逃げ切れる日も遠くない!はずなんだけど・・・

ああ、 何たることか
リハビリ課題として取り組むと 必ずその能力が消える。
取り組み始めて暫くは右肩上がりに成果が積み重なっていき よ~し、そろそろ次のステップに進むころ・・・というタイミングで消える。

書字、音読、計算、鍵盤パズル、ピアノ

仕方がないので スタート時よりもハードルを下げて 再度取り組む。右肩上がりの成果。以下 上に同じの繰り返し。

半年前の考察
信号の流れは左から右です。真ん中の細胞がダメージ状態だとします。
Aの状態:厳しいながらもなんとか信号が通って生活がんばっています。リハビリで刺激がくりかえされて 辛いながらも信号量を増やそうと必死な真ん中の細胞くん。そしてすこしずつリハビリの効果が上がっていく。
Bの状態:ダメージのある真ん中の細胞くんはついに刺激の量に耐え切れなくなって信号を伝えられなくなる。と、いきなりの機能消失がおこる。
Cの状態:これではいけないと思った両端の細胞たち、えいやあっ!!といきなりつなぎ直しをする。イッキ能力返り咲きとなる。パっと復活。まさにドロンパ。

う~ん・・・しかしこれだけでは なぜくり返し「右肩上がり」と「消失」がくり返し訪れて、しかも 繰り返すたびに より白紙に近い状態になってしまうのかが説明つかない。


さらに恐ろしい現象

びっくりな重篤症状が何度も現れ、そのたびに考察・試行・学習・獲得を繰り返すこと。

トイレから叫び声が聞こえる「ここでどっちにむけばいいんだ?!」
「うちの、大きいの、大きいの、あれ、ほら」(子どもが何人いるのか、名前は?などが消失)
鉛筆の軌跡が意味なくさまよう 午前・午後がわからない 着替えができない ソックスがはけない リュックが背負えないetc.



半年前の考察
認識の構造は層をなしていると言われています。これは全くの推測ですが「回復祭り」が始まったころは 同一の層の中での小さなエリアでのシナプスのつなぎ直しが主だったのではないかと思います。そしてシナプスの 死滅、再生、つなぎ直しがより広い範囲で起きるようになり、相互に影響を及ぼすようになり、混乱の深刻化が始まったのでは?さらに 層をまたいだシナプスの「つなぎ間違い(?)」や 「とりあえずつながってみた」という現象が起こるようにうなり とりあえずつながった部分の不便を実感して放棄して、さらに新しくつながるところを創りだして・・・ 
(上記、シナプスのつなぎ換えの図)

そうだなあ、そんなかんじだなあ、とも思わなくもないけれど 学習・再獲得していく様は つなぎ間違いというより 白紙から出発、まるで幼児のよう。

大胆にリニューアル 脳機能再生システム仮説

リコード探偵MUSICA推理によりリニューアルした大胆仮説をお聞きくださいませ。
ダメージを受けた脳がこのようなもの、とします。
崩れかけているとはいえ、何とか生きていかなければならないので 脳力振り絞って生活パフォーマンスを維持しようとしています。
これまで生きてきた59年分の生活記憶をベースに保持しています。


リハビリ課題で刺激を与えていくと ダメージを受けた脳が活性、パフォーマンスアップと頑張りを見せます。 半年前の考察のように えいやあっ!と繋ぎ変えでなんとか間に合う程度のダメージならば、きっとそのまま回復を続けていくことでしょう。過去の記憶は保持したままで、傷んだところを補強して復活していくのではないかと思います。


もしも ダメージがそんなどころではなかったら?再生してきた細胞間に健康なシナプスを張り巡らしてまっさらなネットワークを作ろうとするのでは?何も書き込まれていないまっさらなネットワーク。リハビリが進むと 新旧のネットワークを行ったり来たりが始まりある時軸足が新しいネットワークの方へと移動する。なにもないから何もできない。健康だけれど、過去の記憶にアクセスするルートを持っていない。以前住んでた町も、教師時代のことも、学生時代のことも、子供のころの記憶も あやふやで取り出せないのはそういうことなんではなかろうか?


この現象が リハビリ課題として刺激されたエリアで繰り返し起こる。繰り返すのは きっと大脳新皮質が層構造になっていることによるのではないかと思う。
さらに 乗り換えが起こったときの喪失具合と再獲得の具合にいろんなパターンがあるのも、該当する層にすでにあるネットワークに差があるからではないかとも。
服の裏表を確認するしぐさ、不器用そうにボタンを留めるしぐさ、危なっかしく片足飛びをするしぐさ etc. 子育て時代に見た懐かしくかわいらしいしぐさが見られる。そうだな、赤ん坊のころ、みんなこんなしぐさをしながら外界との接点を獲得していったなと。(完成した時の嬉しそうな笑顔も)
結論に達するまで、こね回し続ける根気(?)と学習能力はちょうど1年ぐらい前から始まったすったもんだ期の間に徐々に獲得したものだと思われる。この能力の獲得はQOLを随分押し上げている。

どひゃあ、と驚く不思議現象

さて 思考力の復活を頼みの綱に、少々の(でもないか・・・)消失にもめげずにリハビリを続ける日々ですが、最近頻繁におこるようになった不思議現象があります。
たぶん「混線」かという現象。

計算の練習をしながら、数字を見て大真面目で ドレミを唱える。
右手の動作訓練中に 無意識に左手が動き始める。
鉛筆をもって絵を描きながら指がピアノタッチを始める。

そもそも 脳細胞の絶対数が不足しているところに張り巡らされるシナプスが 「ちょっくらごめんよ」と便乗・兼用 etc. しばらくやってないリハビリ課題にはNOW 力を注いでる項目が忍び込んでくる。
ああ、だからリハビリは バランスよく まんべんなく 毎日根気よく繰り返さなければならないということでしょう。

ひそかに恐れている事態

上記 リハビリするほどに失われて苦労が続く能力 に「書く」や「発音する」という運動機能を伴って初めてうまくいくものが多いことはお気づきでしょうか?
記憶したことや イメージ操作の結果をアウトプットするための運動機能がバッサリと落ちて白紙に戻るのです。
赤ちゃんの状態に戻るなら それはそれでいいですが、バッサリ落ちる運動機能が「呼吸」だったりしたらどう対処すればいい?まさか脳に刻まれた「生命維持機能」がバッサリ落ちたりは・・・しないことを祈るのみです。

 ふたたびのアクセスへの期待

大胆仮説を信じてリハビリを続け、真新しい脳機能を獲得していくのだと思うことは楽しいことだし励みにもなる。さて、しかし・・・放棄された古いネットワークに保存されていた記憶はどうなるのだろう?完全に喪失してしまって 取り出せなくなるのだろうか?
「想い出」はどこにいってしまうのだろう?

音楽を使ったリハビリで時折起こる不思議。
音楽オタクのはずが、有名な楽曲を忘れてしまい、かつて授業で使いこなしていた曲も思い出せない、というのに ふとしたはずみで音階のパターンや基本音型が突然飛び出してくることがある。古いファイルは存在している?
そうであるなら いつの日か新しいシステムからアクセスできるようになれば・・・


インフォメーション

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