Ⅲ型アルツハイマー病との闘いが行きつく先は?(その6): 5年分の解毒作戦総括 (4)ヒ素!命があぶない

型アルツハイマー病とガッツリ取り組みが5年
アルツハイマー病診断後の平均余命8年がやってきます
毒性物質の排泄は進行中
毒性物質から逃げ切るか命が尽きるか

今回は「遺産相続の粉」ヒ素です


シリーズ記事

Ⅲ型アルツハイマー病との闘いが行きつく先は?(その1):刻々と移り変わる解毒症候群リアルタイムレポートはTwitterに

Ⅲ型アルツハイマー病との闘いが行きつく先は?(その2): 戦慄!3型アルツハイマー病の正体を見た

Ⅲ型アルツハイマー病との闘いが行きつく先は?(その3): 5年分の解毒作戦総括 (1)水道水が危ない!?






毛髪検査だけで判断しないで!

ヒ素は猛毒です。お米を食べる日本人はヒ素を取り込む機会が多いのです。毛髪検査のみで安心してはいけません!だって実際にこんなことが起きているんですから。グラフを見ながら解説していきます。

色分け

各図、赤→毛髪検査結果青→尿検査結果 です。
ラインはDDI社が安全域としている基準値です。グラフは絶対量ではなく「基準値」に対してどう変化をしたかが見えるようにしました。
そもそも基準値というものは検査会社が定めるものでラボによってバラバラなので、危険か安全かを測る基準にはなりません。基準値以下なのでセーフではないと覚えておきましょう。図の中のラインは同じDDI社の毛髪と尿なので、DDIラボ基準で毛髪と尿とどちらが主な排泄になっているかを見ることになります。赤ラインと青ラインが離れているので少々わかりにくいですが、赤グラフはラインの下側、青グラフはラインの上側で推移しています。

毛髪は一貫して安全域
尿は一貫して危険域

このことからヒ素は肝臓経由より腎臓経由で解毒される傾向があるとわかります。毛髪検査のみで排泄量が安全域にあるので安心とは思わない方がいいでしょう。排泄が苦手な経路のはずの毛髪で検出されるほど尿経路での排泄が間に合わない状態ではないでしょうか?

2017.06~2019.04


リコード法開始からヌートリジェノミクスに漕ぎだすまで。毛髪検査のみです。赤いラインの下になっていますが、上記の推理でいくと毛髪で検出されているということから尿中、血中には相当な量のヒ素がめぐっていたと推測されます。もちろん当時はわからず安全域(あてにならないですね)にあるので大丈夫、スルーしましょと思っていました。

2019.04.~2020.02.

ここには記載していませんが、2019.04.にQSS社のブラッドメタルパネルを受けています。そして、血中から突出した高値が検出されているのですがどうしたものかわからない。血中にあるのに尿(結構な量ですが、低いと思い込んでいる)、毛髪で排泄されないのは「排泄障害」を起こす何かがあるはずで、まずバイオトキシンを疑え!バイオトキシンをやっつけろ!という作戦に出ました。根拠なく迷走です。恐らくは、身体にとっての脅威である水銀やタリウムの排泄が優先されてヒ素に手が回っていなかったのでしょう。バイオトキシン対策は水銀他金属にも効果があり、結果として全体のデトックスはすすんだとおもわれますが。


あわせて②の矢印地点でヌートリジェノミクスによるメチレーションプロトコルを開始、尿中検出量が急降下しています。メチレーションにより血中にさまよっていたヒ素が排泄されていったと思われ、症状としては、この時期「予定を管理する」などの時系列に関する認識やコミュニケーション能力が復活しています。その後Dr.の勧めでバイオトキシンにプラスしてヒ素を狙ってQSS社サプリメントでの負荷&排泄もかけた結果に対して「こんぐらいやったら問題ないやろう」となりました。(ウソです、その後がヒ素とのバトル本番なのです!)
Dr.的に「ヒ素はもうええ」となった2020.03.の検査は「負荷かけたら全っ部出てくるから!」というDMSAとEDTAの負荷検査で、ここでタリウム警報が鳴らされDMSAを使ったタリウムプロトコルへと入っていきます。その時点では、まさかこれが同時に多々ある毒性物質へのアプローチにもなり、結果ヒ素にトンデモナイ影響を及ぼすことになるとは想像もしていませんでした。


DMSAを使った排毒プロトコル

③の矢印地点、DMSAを使った排毒プロトコルの開始です。

当時のDMSAに関する知識では、「イオウを含むキレート剤でありメチレーションに負担をかけるので具合が悪くなる人がいる」ので要注意というぐらいでしたが、主人は比較的イオウに対する耐性があったのでバックサポートを整えて注意深くやれば耐えられるかもと思ったことにプラスDr.の指導だということでかなり無防備な突入だったと思います。まっすぐに歩けなくなる、昼間にウトウト眠るなどの副反応症状が出ました。

ところでDMSAって何でしょう?鉛、水銀、ヒ素に対して使われる「医薬品」なんですね!タリウム狙いでの使用のつもりでしたが、チオール基で結合できる金属なら何でも来いと言った感じでそうとう強力なモノのようです。

DMSA ウィキペディアより

Dr.指導でこの記事に説明されているように服薬とインターバルを繰り返した結果どうなったか。なんと、アルミニウム、水銀、鉛が検出不可能レベルまで落ちたのです。(一時的にですが)


アルミニウム


水銀




残念ながら狙ったはずのタリウムは約半量、少し効果があったけれどまだまだ青いラインの上、危険にとどまりました。


タリウム

反してヒ素の噴出。血中をさまよっていたものが排泄され尿経路でのストッパーもなくなり臓器に沈着して慢性化していたものがメチレーションの効果で遊離してきたように思われます。


ヒ素

「解毒」に殺される!

壮絶バトルの開始です。この時期、道に迷う、身体の平衡感覚がなくなりよろめき傾き倒れるなどが起こりました。やせ細り、急激に言葉を失い、反応がなくなり、末端に血の気がなくなり、髪の毛が大量に抜けetc.眠りが浅くなり1時間ごとに目覚めてはトイレ、昼間はウトウトと居眠りをして、睡眠時無呼吸症候群の症状を表す指数が跳ね上がるなど、これでは「解毒」に殺されてしまう!と思えどもどうしていいのかわからない。


今なら、このような場合にはサプリメントを調整してメチレーションのギアをLowに落とせばよいということがわかりますが、当時はわからない。ただオロオロするばかりでしたが、身体は正直で耐えられなくなるとミネラルバランスの崩れやATPの不足から自然にメチレーションがLowギアに入るようです。3か月間のバトルのあと約2か月間の休息が訪れました。その間、踏み台昇降などの運動能力、音楽や文字に対する興味などの復活があり、半年間忘れていたオーボエを手に取るなどの回復が見られました。

2022.01.現在

ふたたび、みたびの大嵐

ヒ素のグラフで見えるのは、現在また大嵐が吹き荒れている様子です。実際に症状は絶望的なまでに悪化してすでに3か月余りが経過しています。当初、爪が変色する程度で前回より穏やかなので楽勝だと思っていたところが長引くにつれて激化、何もないところで突然倒れる、足元に水たまりができるほどに涎が落ち続ける、両手の痙攣がひどく食事もままならないといった状態が続いています。この嵐から生還できるのか否か。昨年の嵐に比べて希望が持てる部分は、睡眠が持続できるようになり12~15時間眠れ、昼間の傾眠がなく、睡眠時無呼吸症候群のレポートも良好が続いているというところです。

メチレーションによる解毒の力

鉛の回で解析する予定ですが、ヒ素の二つの大きな波の間にもう一つ解毒の嵐が吹き荒れて去っていきました。DMSAによって一旦検出不能になったはずのチオール基と結合できる金属たちがリバウンドのように噴き出してきたのです。
DMSAが強力なキレート剤であり、医療的に施されるDMSAの使用法が効果があるのだとその時点では実感しました。しかし、それでは完全解決に至っていなかった。

高曝露状態→DMSAキレート→検出不能レベルに落とす→終了 ではなかったのです。

臓器、骨格にバインドされて蓄積されている金属は動かない。それこそが3型アルツハイマー病の原因の一つとなっていると思われるのに動かなければ治癒へ向かうはずもなく、故に3型アルツハイマー病の治療が困難となっていると思われますが、メチレーションの力で排毒することができる。

「メチレーションによる解毒は身体の自然のシステムを使った身体に優しい解毒です」と言われますが、徹底的に出し切る副反応の厳しさはチョロリと解毒するときのものと比べ物にならない厳しさなのだということもやってみるまでわからなかったことです。


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