Ⅲ型アルツハイマー病との闘いが行きつく先は?(その2): 戦慄!3型アルツハイマー病の正体を見た

3型アルツハイマー病とガッツリ取り組み5年目
いつまでも終わらない毒性物質の排泄
取り組んでみなければ知りえなかった毒物の「蓄積」
死闘がつづくMUSICA YOROZUです

アルツハイマー病は放置すれば脳が破壊されて死に至る

標準医療ではその原因はアミロイドβでありタウであるとされ根治療法はない
つまりは死んでいくのをじっと見守るのみ

リコード法ではアミロイドβやタウの蓄積を招く原因を3つに分ける
ひとつ目、炎症の1型
ふたつ目、栄養不足の2型
みっつ目、毒性物質曝露の3型
そして、栄養と炎症の両方を併せ持つ耐糖能異常の1.5型
そのほかの混合型
原因を取り除くことで治療が可能と提案している。

毒性物質曝露の3型は曝露源を特定してDETOXするとされているがリコードでの治療効果はかんばしくない。メカニズム解明が不完全なためであろうと思う。リコードでの2年間の空振り、のち、ヌートリジェノミクスに取り組んで3年がやってこようとする今、治療対策に対する主人の反応と他疾患で同様の毒素暴露に苦しむ方々との交流を通じて見えてきた毒素蓄積のある代謝障害に対する治療・治癒の可能性についての考察をいたします。


シリーズ記事

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アルツハイマー病という診断ではあるが

若くに発症する3型アルツハイマー病は奇妙な様相であることが多いと言われる

主人の場合(初診時54歳)

大学病院にて

・言葉が出にくい
・手が意志に反して勝手な動きをする
間違いなく脳に何か異常があると思われる症状
・記憶障害なし
典型的なアルツハイマー病の兆候はなし

そして

脳の疾患に対する検査を順番におこない排除していった結果
すべての脳疾患に当てはまらないことからアルツハイマー病を疑う

さらに

スペクト、MRI、髄液アミロイド、髄液タウによって
・脳の一部で血流低下
・脳室の拡大
・アミロイドβ上昇のち下降→プラークの形成
・タウ上昇
を確かめ、アルツハイマー病との診断がなされた

症状にアルツハイマー病らしさがないにもかかわらずバイオマーカー的にアルツハイマー病という以外にない
若年で発症し非常に速く進行する珍しいタイプである

標準医療の領域ではここまで
できるだけ長く穏やかにお暮しくださいと福祉に関するパンフレットを渡してオシマイ

コウノメソッドDr.の場合

(診断後4年半60歳)
・失語は意味性失語(言葉は保持されるが意味を失う)
・レヴィとの混合症状
・前頭側頭症状、易怒性あり
・小脳のダメージにより運動機能の低下

意識がはっきりあるままに言葉と運動を失う介護が非常に困難なレアケース
アルツハイマー病というイメージを捨てて現実の症状を見ながら医薬も使って対処するべき

リコード法的に

毒素暴露による3型アルツハイマー病は「ビルに手榴弾を投げた」ようなもの、何もかもが一気に崩れ去っていく

「ごはん・すいみん・うんどう・おふろ」生活改善に加えて毒性物質を特定して曝露源の除去、解毒を行う

若年で発症する3型アルツハイマー病の矛盾

リコード法では曝露に対して毒性物質を無毒化する自衛反応としてアミロイドβやタウが増殖するとされている。

標準医療の解釈はアミロイドβやタウの毒性により神経細胞が破壊されるとされている。なぜアミロイドβやタウが増殖するのか、その原因は不明。無症状で20年~30年の期間があり発症に至ったのですよとの説明。

さて、その二つを合わせて考える

54歳で明らかな脳疾患の症状が見えて受診するに至った主人の場合、振り返れば40代の半ばから異変がはじまっていたことに気づく。生活では30代の環境にはカビと重金属の影がついて回っており、実際尿検査でも高濃度でバイオトキシン他が検出された。(※下記へ)

30代での曝露をきっかけにしたアミロイドβやタウの増殖と毒性であるなら40代での異変は急すぎて計算が合わない。一般的なアルツハイマー病の症状が現れないのは根本原因がそこではないということを示唆しているのではないか?

考察を進めよう。脳内の変化の出発は10代以前にさかのぼり、自衛手段が飽和した状態での30代の大量曝露だとすれば、神経毒を直接喰らったものとなり全方面への有無を言わさぬ急激な進行、いわゆる「ビルに手榴弾」という実情に合うのだけれど。

だとしたら、10代以前に自衛的に無毒化&バインドしなければならないほどの曝露とは、いったい何があったというのだろう。仮に突発的な曝露であったとするといわゆる「毒物中毒事件」並みの曝露量かと思われる量が2年余りの解毒亢進期間に検出されているのでその時点で見過ごしているはずがない。

※さらに尿検査等は60代に入ってからのものなので自然な排泄能を考えれば、すでに曝露源から離れてカビは20年、重金属は30年以上経過していることからかなり不自然なことである。

30代での曝露歴 ↓


遺伝的解毒能と代謝異常の関係

直近3年ぐらいの間リコード法サプリメントに対する疑問を解決したいという想いからヌートリジェノミクスの勉強を始めてN=1に対応するサプリメント探しと解毒対策を続けてきた。その結果、一筋縄ではいかない毒性物質のふるまいに翻弄されることになったのだが、その過程が毒素暴露症としての3型アルツハイマー病の見方を教えてくれることになった。


生き物には不要なものを取り込んでしまった場合、無毒化して排泄する仕組みが備わっている。自然界に毒物がいっぱいなのは太古からのこと、代謝の中間産物として体内でできる毒物もあり、昨今では環境に人工的な毒物もあふれている。それでも問題なく生活ができる人がほとんどなのは、代謝のはたらきによって肝臓、腎臓を経由して、腸管から、尿路から、皮膚から、爪から、毛髪からと不要なものは体の外へと押し出しているからである。
少々のことでは不具合はおこらないし、もしも排泄能を超えて暴露してしまった場合でも「中毒症状」が出ればそれなりの医療的処置を受けられるし、また、排泄機能をサポートするような生活をすることで時間をかけて体外へ排泄することもでき深刻な状態にならない。

そして、この「正常な排泄能があれば」という観点から、WHOの水質基準や、残留農薬基準、放射性物質の使用、薬品に対する添加物の基準などが定められている。これが落とし穴になる。なぜなら、例外は常に存在するから。

「排泄能」には個人差があり、遺伝的に「特に」排泄が苦手なケース。無毒化に関わる酵素を作る効率が悪いDNAを持つケースで、DNAの情報はmRNAへ転写されてタンパク質(酵素)をつくる。mRNAについてはCovid19ワクチンで話題になっているのでイメージしやすいことと思う。

※DNAには発現の調整もかかるのでDNAに変異があっても必ずしも機能低下が起こるわけではない
※「苦手」であってもゼロではない。まったく機能していなければ生きることはできない

さて遺伝的に解毒能力が低い個体の場合、生まれた瞬間から、あるいは胎内にいる間から排泄しきれない毒素との闘いが始まっている。排泄しきれない毒性物質は血液や消化管で循環するので全身的なダメージを避けるために「ため込む」という自衛手段をとる。肝臓、腎臓、骨、そして脳。ため込まれた毒性物質は代謝に必要なミネラルと置き換わるなどしてさらに代謝を低下させて解毒能を阻害するという負のループへと落ちていくことになる。

曝露物質の特定と曝露レベル測定の実際

毒性物質の影響が大きい3型アルツハイマー病の場合やはり解毒が何より優先すべきもののように思える。そのために検査をしてターゲットを定めよというのがリコード法の方針なのだが、メチレーションを使った本格解毒を始めて2年と半分、リコード時代からならプラス2年の間「毒素」「解毒」と右往左往してきた経験から、若年性で発症する3型の場合ズバリ

曝露物質の特定は意味がない
曝露レベルの測定は不可能

私たちは3型が疑われた時点から生活歴を検証して推測、「カビ」だ「アマルガム」だと敵を定めようとしてきた。けれど、前項のような排泄の停滞と代謝不全のループを考えれば曝露物質は「環境物質すべて」いうべきだというところに落ち着く。曝露レベルについては排泄ができないのであれば、尿、便、毛髪といった検体で診ることは不可能で、バインド&沈着してしまったものは血中にも現れないので、最も精度が高いと言われるQSSのブラッドメタルパネルでも検出が難しい。

実際に検査と解毒対策を繰りかえし、解決したと思ったものがまた吹き出したり、「いったいどこに隠れていた?」という高排泄が起こったり、ずっと検出されなかった毒性物質がわらわらと出てきたり、そして今度こそ解決するぞと手を打ったつもりが振出しに戻り、と解毒対策を何周すればいいのだ、という状態になっているのが現実だ。

実際の蓄積量はどれぐらいあるのか

これまでの排泄量といまだに排泄され続けている量で見るだけでも各検査で「危険値」とされているレベルを何倍(何十倍)にも超えている。いまだに隠れてどれぐらいあるのか。全身を検体として、骨や脳や臓器を解析しなければ無理そうであり不可能というしかない。

つまり3型アルツハイマー病とは?

上記考察よりまとめてみる

1.遺伝的な解毒不全症+毒性物質による代謝阻害

3型アルツハイマー病の正体は、特に発症年齢が低い場合には十中八九「遺伝的な解毒不全症」があると推測することができると思う。さらに「遺伝的エネルギー代謝不全症(ミトコンドリア機能不全)」も存在している可能性が高く、出発は遺伝的なものだが時間とともに蓄積していく毒性物質の影響で代謝阻害が深刻化していく。生活歴から曝露毒素をピックアップするよりも環境すべてが曝露源になっているとして、酵素活性への対策を必要とする。

2.毒性物質の蓄積はいつからか

幼少時から?いやその前から始まる曝露。水銀や化学物質は胎盤を通過する。もしも母体に曝露があった場合、解毒機能が起動し始める前の胎児には避けるすべがなく蓄積する。胎児濃縮と言われ、これは完全に避けることは難しい。そして誕生後に腎臓・肝臓が機能し始めても排泄できないまま新たに環境からの毒性物質が蓄積していく。

その量はどうなっているのか。

メチレーションによる解毒プロトコルを実施していく中で多くの仲間とつながることができ、皆さんの回復していく様を見ていると若い人ほど毒素の解決がはやい。就学前のお子さんの場合半年~1年ぐらいで大量に排泄されて落ち着いていき、10代~20代の方で1年でかなり良くなったと自覚できるぐらい、ところが50代以降になると1年ではまだまだ毒素排泄たけなわで解毒による副反応での苦しみの日々が続いている方が多い印象なのは、環境毒素暴露×年数 だと言えるのではないかと思う。

主人の場合は現在メチレーション解毒2年半、それ以前にリポソーマルのサプリメントを使った短期間強力解毒をして減らしてあったにも関わらず、まだ毒素排泄が落ち着きを見せる気配がなく副反応に苦しんでいる。

3.毒性物質による直接的ダメージ

これは若年性3型アルツハイマー病の「何でもあり」の不可解な症状を作り出している要因と思われる。毒性物質による<神経破壊>は脳全体に対して無数の地雷が仕掛けられているようなもので、爆発が起きたか所の機能がうしなわれていく。

主人の場合は計算であり、手のコントロールであり、「とある期間の」記憶であり、ものとことをつなぐ「意味」。海馬には爆弾がなかったと見え、新規記憶の形成は長らく保持されていた。

4.層になって沈着する毒性物質

排泄できない毒性物質の影響から自らを守るために身体はとりあえず生活に支障をきたさない場所にため込む。例えばこれまでアルツハイマー病の原因とされていてアミロイドβである。

アミロイドβを標的として除去を狙った薬剤、アミロイドβを除去できたためにかえって病状が進行してしまうなどしてことごとく失敗している、また、死後の解剖でびっしりと老人斑が見られても必ずしもアルツハイマー病を発病していたわけではない、そして、老人斑が付着した神経細胞は核を持ち生き続けている、などの研究から、アルツハイマー病に見られる老人斑となるアミロイドβは排泄が間に合わない毒素をバインドして脳の表面に沈着したものであるとの説がだんだんと優勢になってきている。

私たちの2年間の経験した現象、"The Detox" をひとセットやって検出レベルが下がっても解毒完了とはいかない、新たに曝露したにしては大量すぎる毒素が何度でも噴き出す、そして、あとになるほど解毒の副反応が強くなるなどは身体の防御反応の時計を逆回しにして一枚一枚はがしながら命の初期状態へと向かっているのではないかと思わずにはいられない。

様々な神経疾患に共通するもの

5年をかけて私たちがたどり着いた3型アルツハイマー病の正体は正直「戦慄」でしかない。遺伝的要因がこれだけ大きいのであれば通常、根本解決はあり得なくなる。

唯一期待できるのがメチレーションによるプロトコル。

メチレーションによる解毒プロトコルを実施して2年半、おなじプロトコルに取り組む方々と情報交換をする機会が増えてきました。疾患様々、このプロトコルにたどり着いた経緯も様々ですが、多くの方が他の栄養療法で改善することができなかったり、むしろ悪化したりした経験を持っています。そして丁寧に取り組み、若い方から次々と改善していかれます。
自閉症をはじめADHDといった発達の問題や精神症状のある疾患や内分泌異常、標準医療では「治らない」とされる疾患が、です。さらに取り組みを終えてプロトコル卒業後根気良いリハビリでさらに成果を上げておられる方の存在もあります。アルツハイマー病だけを見ていてはわからない、毒性物質と代謝障害の負のループが起こす神経的な疾患に対して、ループを断ち切りメチレーションの能力を最大限に引き出していくプロトコルの応用の広さと言えると思います。

治療効果と副反応のはざまで

若年性の3型アルツハイマー病の治療効果はどうだろう。

正直、大変困難だと言わざる得ない。おとなしく沈着していた毒性物質をわざわざ排泄のために動かしているのだからとんでもない副反応が起き、身体が耐えられなければ容体が悪化するし、脳神経が耐えられなければアルツハイマー病の進行を招く。

若くして症状が出るほど遺伝的な弱点が深刻だと思われるところからも治療の難しさが想像できてため息でしかない。

直近の検査2021年11月でヒ素、カドミウム、鉛、ニッケル、タリウム他の大量排泄が続いている状態で、ここ2か月ばかりの間またも副反応でボロボロになっている。1年前よりは若干軽い症状ではあるけれど「毒性物質に殺される!」という感触が押し寄せて、はたしてこの嵐は去るのか、去ったところで立て直せるだけのエネルギーが残っているのだろうかという想いがのしかかる日々を過ごしている。2年半は、耐え続けるのはけっこう長かったしこの先どれだけ続くかと思うと残されたエネルギーと天秤にかけての賭けと言ったところか。

ハイティーンの方で1年ぐらいで解決へ向かっていることから、60歳過ぎだったら3年以上を覚悟するべきなのか、ならばあと1年頑張ればよいのかなど思いめぐらしている。

全期間を通じて各種リハビリによるシナプスの再構築にも挑み続けてきた手ごたえから、負のベクトルが消せれば脳機能の回復は可能だとの実感はあるし、逆に消せない状態ではどれだけリハビリで回復させても虚しいこともわかっている。

あと1年間だとして、親玉ともいえる水銀がこのあとお出ましになったとして、副反応でどれだけのダメージをこうむるだろう。



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